2011年7月5日火曜日

ペンキ塗り

 梅雨の合間に、奥さんがベランダに出てなにやらゴソゴソしていた。
兼ねてから、風雪に耐えているベランダの、テーブルや椅子、それにプランターなどが、ハゲハゲになってきており、奥さんに、ペンキ塗りを頼まれていたが、私が一向にやろうとしないのに諦めたのか、自分でやりだした。
 如何いう分けか、私は以前からペンキ塗りが苦手というか、億劫だ。ペンキの缶を持ち出して、周囲にペンキが付かないように養生をして、どうせカチカチに固まっているペンキ用の筆をアルコールで解いて塗っていく。なにも、特に難しい作業ではないが、ペンキで手が汚れたり、しずくがアチコチにたれたりするのが嫌なのかも知れない。
 お父さん、お父さんと家内がうるさい。自分で塗った椅子や、テーブルを見てもらいたいのだ。オー、えらく上手に出来たじゃにか、と持ち上げるとまんざらでもないらしく、満足そうに、マア、マアこんなもんでいいでしょうと、頷いている。
 比較的、ベランダが広いので、孫達が来ても、ここでシャボン玉遊びをしたり、小さい頃にはビニールのプールを広げて水遊びなどをさせた。
 今は、子供達も小学校に上がって、遊びに来る事も少なくなったが、私達にはいい思い出だ。
 マンションの大規模修繕の折に、ベランダの鉢植を大分整理したが、ここに来てまた、少しずつ増え始めた。冬の寒い時期から、写真を撮りながらベランダを眺めてきたが、こんな小さな空間にもそれなりの世界が有る事に気がつく。

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