2011年7月2日土曜日

クラシック全集

  会社で定年前の3年ほどを一緒に働いた先輩がいる。この先輩Sさんは、私より一つ年上で定年前のパートナーとしてお互いにとても充実した数年間を過ごした。そして、彼は私より一年早く定年を迎えた。
 追っかけて定年を迎えた私と、リタイヤ当時はお互いの自宅を訪問したりして第二の人生の始まりを語り合ったりした。
 経緯は定かに覚えていないが、当時、Sさん夫妻を我が家にお招きした折に、The Great Collection Of Classical MusicというCBSソニーから出た100枚組みのレコード全集を持参して頂いた。それまでのお互いの会話の中で、私がオーディオを趣味にしていて、アナログレコードも聞くというので、昔、買われてそのまま聞かなくなったレコードを持参していただいたのだと思っている。
 しかし、プリメインアンプからコントロールアンプとパワーアンプに買い換えた時アナログレコードを再生する為のイコライザーアンプの増設を断念した為、長い間、そのレコード全集は聞くことなく仕舞い込まれていた。
 それが、この度のレコード再生の復活から、初めて我が家で日の目を見る事となった。
 ここの所、午前中の二時間程をレコード鑑賞の時間に当てているが、おもむろに全集を引っ張り出してきて、中身を確かめながら一枚ずつ試聴を始めている。
 今日は、交響曲の中で私が最も好きなものの一つ、ブラームスの交響曲第1番ハ短調作品68が出てきた。それはブルーノー・ワルター指揮でコロンビア交響楽団の録音版だった。試聴を兼ねているので、最後まで聞かずに、何枚かを取り替えることが多いが、この演奏はとても良く、両面最後まで聞いて堪能した。
 ジョージ・セル指揮でクリーブランド管弦楽団のCDとパリ管弦楽団でシャルル・ミュンシュが指揮するCDアルバムを持っていて、普段はこれを聞いていたが、ブルーノー・ワルターのレコード盤が断然気に入った。古いものになるとレコード盤の焼き直しのCDがあるらしいが、音が悪くなる場合があるらしい。
 8巻100枚、検索用のレコード3枚を入れると、全部で103枚になる。改めて、S夫妻に感謝である。

1 件のコメント:

  1. 初めまして!
    通りすがりの者です。

    実は同じものが家にもありまして、ステレオもあるのでよく聴いています。
    CDよりはレコードの方がもともとの音のパワーもあって、好きです。

    元は母が結婚当初記念で揃えたとの事なのですが、全集のうちのあまり回していないものは今聴いても新品同様の綺麗な澄み切った音がして、それだけで興奮できます。

    結構名指揮者の演奏が集まっていたりするので、全集としてよいものが家に眠っていたと、感謝するばかりです。

    今回思い立って検索してみたところこちらのブログが出てきたので、拝見させていただきました。

    同じものを聴いているんだ、と思うとなんだか不思議な気がします。

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