2011年4月18日月曜日

友人の來阪

 大震災の後でも私の日常は、あれこれ毎日何かしら予定があって時間が過ぎてゆく。先週は中学時代からの友人で、四国の西予市に移り住んでいるS君が來阪した。彼は奈良に住まいを持っていたが、定年を期に奥さんの実家があった四国の家をリホームして、移住したのだ。
 移り住んで5年に成るが、海抜300メートルの山間の村で人口は400人程だという。そこが、よほど居心地がいいと見えて、うっすら日焼けしていて、元気そのものに見える。3月迄、村の区長をしていたらしいが、そんな事も地域にとけこむむ事が出来た理由だったのかも知れない。
 松山に行くのに1時間ちょっと、宇和島までで30分のところで、彼が今まで村で取り組んでいたのが、その国道沿いの道の駅に、農協で出荷されない規格外の野菜や農産物を販売すると事だったそうだ。農協で集荷する農産物は箱詰めして出荷する際、不揃いのものをはねるらしい。野菜そのものには、何処も悪いところが無いので、価格を下げて店頭に出せば、十分販売できて農家の収入にもなる、一石二鳥なのだと言っていた。
 自宅の周りは、何処で作物を作ってもいいし、気が向けば釣りに行く。村のゴルフの会に入って、ハンデキャップも14に成ったと、楽しそうに話す彼を見ていると、つくづく何処で暮らすのが幸せなのかを考えさせられた。リタイヤしても適度の人間関係や人付き合いが保たれて、周りに拘束される事もなく地域貢献が出来る環境がそこにあるのだ。
 新しく移住した先で、人々に受け入れられて地域に浸透すると、そこにとても居心地のいい場所が出来るように感じた。でも、やはり地域に溶け込むまでには、多少の努力がいる事も、彼はサラット言っていた。
 彼の來阪で私ともう一人、大阪に住むK君と三人、大阪南の宗右衛門町で食事をして、近況と昔話に花を咲かせる楽しい時間を過ごす事が出来た。

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