2011年4月7日木曜日

チューリップのつぼみ

 今朝の温度は10度。目に見えて、確実に季節が進んできた。ベランダに出ると、チューリップのつぼみが薄いピンクに色づいて、もう間もなく花びらを開きそうだ。部屋の君子蘭も次々に芽が出てきて花を付けている。今年は、例年に比べて寒気が居座った影響で、我が家のベランダ越しの桜も長く楽しめそうだ。大震災以来、間もなく一月になるが、復旧の手も上がってきた。
 今でも、自分の心に残っている言葉がある。それは現役時代ある上司が、呪文のように唱えていた言葉だ。「問題は時間と共に解決するものだ。それもいい方向に解決する。」この言葉を自分なりに解釈すると、難しく困難な事柄も、人の努力は時間を掛けても解決していくものだ。それもいい結果になるものだ。と理解して、自分の解釈にしてきた部分がある。
 それと、昭和54年に亡くなった、私の父の口癖を思い出す。私達家族は、私が1歳の時の台湾からの引き上げだ。戦後、外地にあった全てのものを残して、着の身着のままで日本に引き上げた
父は、一から、内地での生活を立て直し、母と二人で4人の子供を育てた。戦後を生きた人達は、多かれ少なかれ、同じような苦労を経験したと思われるが、その父の口癖は、「心配するな、何んとか成る」と言うものだった。
 身震いする寒さや冷たさから、自然は確実に進んで、周りの空気はいつの間にか緩んでくる。
自然は、そんな人の営みを支えて季節を進めるように思えるのだ。私の父の口癖を、私は心配するな、何とかする。」と読み替えて、今日まで来た。
 いつもは、たいした感慨もなく迎える春の季節に、目を凝らしている自分がいることに気がついた。メディアも毎日東北の地の情報を伝えているが、自分の日々の行動に意識を強めて、季節を迎えたいと思う。
 

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