2011年3月20日日曜日

松島青龍山瑞巌円福禅寺

  私は東北の地を知らないが、学生時代の男声合唱で、東北地方の数々の民謡に接してきた。山形の最上川舟歌や福島の相馬盆歌、それに宮城の斉太郎節(大漁唄い込み)等、コーラスに編曲された民謡を歌った。それらを演奏会などで発表した後も、編曲された歌よりも、その地方の生の民謡が好きになった。
 日本民謡はその独特の節回しや声の張りなどがとても難しく、なかなか巧く歌える物ではない。そのため自分で歌うよりも、民謡を歌い込んでいる人達の歌を聞くほうが好きなのだ。最近は、声も出なくなって歌えないが、若い頃、何とか歌えたのが、大漁唄い込みだった。
                松島の サーヨー 瑞巌寺ほどの
                      寺もないとエー
                アレワエーエ エトソーリャ 大漁だエー

                前は海 サーヨー うしろは山で
                      小松原とエー
                アレワエーエ エトソーリャ大漁だエー

                石巻 サーヨー その名も高い
                      日和山とエー 
                アレワエーエ エトソーリャ 大漁だエー
 この歌は、漁師の大漁を祝った歌で、目出度い席などで良く歌われる宮城の民謡である。それに、ハアアーアイヨー 今年ゃ豊年だよ アコーリャコリャ 穂に穂が咲いてヨー と歌われる相馬盆歌も楽しい民謡なのです。それから、遥かかなたは 相馬の空かナンダコラヨート と歌い始める新相馬節は 秋の夜寒に 針の手とめて 主の安否を 思いやる ナンダコラヨート、 今この歌詞を聞くと、なんとも、哀愁を感じる事となりました。
 斉太郎節の歌詞に出てくる宮城県松島町の瑞願寺は正式名称を、青龍山瑞巌円福禅寺と言って、伊達政宗が伊達家の菩提寺として保護した寺です。
私の家も日ごろ、臨済宗妙心寺派で八幡の円福寺に世話になっている事から、この遠く宮城県の地にある瑞願寺は、かねてから何処と無く親しみを感じていました。
 大震災で、こんな事になる前は、奥州陸奥と言ってもとても遠い土地のように思っていましたが、一日も早く、被災地の人達がホットできる日が来ますように、私達皆が何か出来る事でお手伝いをしていかなければと思っています。 そして、東北の人達が、又あの楽しい民謡を歌える日が早く来ますようにとお祈りしています。

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