「お彼岸だから、お萩を食べようか」と実家の近くのスイーツの店に出かけた。そのお店は、シャトレーゼと言うしゃれた洋風の店で、ケーキが主体の店だと思うのだが、和菓子も色々並べていて、季節を思わせる栗を使った和菓子や、私が好む小振りの田舎饅頭などが並んでいる。
私達は、メインのお萩を買って帰ったが、如何して、お彼岸の時期にお萩なのかと、ふと思った。大体、内の奥さんは、昔からあんこの和菓子が好物で、それも粒あんにこだわっている。言っておくと、ここでも私とは趣向が違っていて、私はどちらかと言うと、こしあんを好む。伊勢の赤福や広島のもみじ饅頭など、こしあんの和菓子が良い。 実家から帰って、如何してお彼岸にお萩なのか、と言う疑問を調べてみた。ある、和菓子屋のサイトに、その疑問に答える説明書きがあって、江戸時代から春の彼岸には牡丹餅を、秋の彼岸にはお萩を神仏にお供えする風習が定着していたと、書いてあった。そして、この牡丹餅とお萩は一緒のもので、今日では年中お萩の名称が定着しているとの事であった。
そして、秋は大豆の収穫期に当たり、豆の皮も柔らかいためそのまま粒あんとして使われ、年を越した春の時期には、皮が硬くなっている為、皮を除いたこしあんが使われたのだと言う。そのため、秋のお彼岸のお萩は粒あんと言う事になるらしい。
大阪近辺では、「丹波家のお萩」が良く耳にする店で、他に私達が良く立ち寄る、「さざえの十勝お萩」と言う店がある。 このさざえ本店と言う店は、171号線を神戸に向かって、武庫川大橋を渡ってすぐの所にあり、ここは、和菓子をメーンにしているお店なのだが、反対に洋菓子も充実した品揃えだ。又、この店の奥には、「我が家」という和食のスペースが設けられていて、リーズナブルなお値段で美味しい食事もいただけるお勧めの店になっていて、いつも家族連れや若者、女性客で賑わっている。
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