2011年5月23日月曜日

Made in japan

 先日、荒牧バラ公園に行くのに、MINOLTA DiMAGE A2を持参した。余談だが、このミノルタに付いている7.2-50.8mm 1:2.8-3.5 APO GT LENSの開発に関わっておられた方が家内が通っている陶芸教室で陶芸に没頭されている。MINOLTAがKONIKAと合併する前までMINOLTAのレンズ開発部門で役員をされていたという。
 お互いに、朝のペットの散歩で顔をあわせる事もあり、彼が主催する個展にも顔を出したりもする。家内の話によると、科学者らしく陶器に掛ける釉薬などは、とても詳しいらしい。何しろ自宅にも小さな窯を置いて陶芸三昧の毎日を送っているとの事だ。
 彼が現役時代その開発に精力を傾けたであろうカメラのレンズが、未だに健在で、花などを撮ると、とてもいい絵が取れる。彼もMINOLTAのレンズには、ちょうっとした会話からもその自負が感じられ、KONIKAと統合した挙句に、カメラ部門をソニーに売却されてしまった事は、口惜しい限りでは無かったかと推察される。
 家内より、陶芸暦は短いのに、気持ちの打ち込み様が違う。陶芸の窯元を尋ねて、新幹線に乗っては、西でも東でも出かけて行くらしい。元来研究者の彼は、家内のキャリアなど、とっくに追い抜かして、作品を地域の展に出品しては賞を貰い、溜まった作品で年に一度は個展を開くといった具合なのだ。
 私が気に入っているKONIKAMINOLTAのカメラレンズも、こうした技術者の拘りから生まれたのだろうと想像している。私を含めて、日本の上り坂を走ってきた人間がどんどん現役をはずれ、新しく余生の時代に入っているが、過去を懐かしむだけでは無く、拘りのMade in Japanが未来に繋がって行く事を願いたい。

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