我が家にはこの3月24日、10歳を迎えたヨークシャーテリアがいるが、10年前は、その時7歳で同じくヨークシャーテリアのリズという勝気な雌犬がいた。このリズという雌犬は、かねて、病で体の弱い妻が抱いてでも散歩出来るくらいの小型のペットをと思っていた私が、ある日の日曜日、ふらっと出かけたペットショップのゲージの中で、元気に遊んでいる可愛い子犬を見つけて、妻に相談なしに家に連れて帰った犬だったのです。1994年の3月の事でした。
血統書は両親ともチャンピオン犬の血筋を受け継いでいるとの説明を受け、生後二ヶ月で750グラム程しかなかったこの子犬が、連れて帰って3、4日すると急に元気が無くなって、今にも死にそうになったのです。すぐ動物病院に連れて行き、連日点滴治療に通って、何とか一命を取り留めた犬でした。その後は、順調に育って、家族の一員になったリズは妻と言うよりも、すっかり私になついて、近くに出かける時はいつも私の傍にいました。
その後、翌年に阪神大震災が起こり、私達と娘はリズを連れて豊中市から、今の宝塚に引っ越したのです。リズが我が家に来て、随分たってから、リズの血統書が届いていました。そこには、出生地は兵庫県川西市となっており、ブリーダーの氏名も書かれていました。私がいま住んでいる宝塚の花屋敷は川西市と境を接していて、バス道をJRの関西線が通る176号線まで下りると、そこは川西市で、5分と掛からない所なのです。今の所に来てから随分後に分ったのですが、偶然にもその176号線の道路に出たところに、ケンネルの看板を掲げたペットの美容室があって、そこがリズの生まれた所だったのです。
宝塚に来て、リズが7歳になっていた時に、外出しようとする度に後追いするリズのことを考えて、妻の母の日のプレゼントを名目にして、今いるアンディーを迎えることにしたのです。2001年5月の事でした。
2001年と2002年に乳房の切除手術を受けたリズは、5年前の外出先で心不全を起こして、妻の腕の中で亡くなりました。12歳半の事でした。少し足が不自由になっていましたが、食欲もあり、まだまだ元気でと思っていた私達でしたが、それは突然の旅立ちでした。
犬でも、生まれた時から個性があって、夫々違った行動をとるものなのです。生まれて直ぐ母親から離されて、生後に親から教えられる事は何も無いと思われがちですが、そこにはちゃんと親の遺伝子を受け継いでいて、育つ過程で個性を発揮するものなのです。
今も、ブログを書いている私の傍らでは、アンディーがいびきをかいて寝ています。私達の毎日は二人と一匹という感覚は無く、まさに三人家族として過ごしているのです。
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