私は、今、会社を退職してから、祝日の休みというのは特に関係なくなった。今年は三月二十一日が春分の日で月曜日に当たるので、世間は三連休だ。現役の時は、休日は分っていても如何いう休日なのかまで、余り気にする事もなかったのが事実だ。
それと、年が明け、奈良、東大寺二月堂のお水取りがすんで、三月のお彼岸が来ると春になるという、なんとなくそんな認識を持っていた。 妻も妹達と連絡しあって、お墓参りの予定を話し合ったり、実家に連絡を入れたりする。 私にとっては、その辺の行動は、周りに任せていて言われるままに動く無意識の行動のような気がしていた。ようわ、春分の日と言うよりは、春のお彼岸の墓参りの時期と言うのが自分の認識になっていた様に思う。
春分の日は、「自然を称え、将来のために努力する日」と法律で定められた祝日となっている。その日付けは前の年の二月一日に、国立天文台がつくる「暦象年表」という小冊子に基づいて閣議で決定されるという、こ難しい規定になっているらしい。又、この頃、昼と夜の長さが同じになるとされ、昔の人は自然に感謝して、この日の前後に祖先のお墓参りに行く習慣が生まれたという。
古来、農村部では春の訪れを祝って、祖先に感謝するお祭りを行う習慣が長くつづいてきたらしい。明治に、春分の日を「春季皇霊祭」として皇室で祖先を祭る日となったのをきっかけに、一般でも祭日に規定されたとの事だ。この法律の制定は1948年との事ですが、以上のことから、一般には春分の日というと、二十四節季の彼岸のイメージが強く残っているといわている。
私は、妹と待ち合わせて、三連休の初日にお墓参りを済ませた。一般道も高速道路も西行は車であふれていた。春の訪れで、世の中が急に動き出したのかと思わせるほどだった。
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