2012年6月25日月曜日

決められない政治から

    誰か評論家の「決められない政治は民主党だけの問題では無い」と言う文章をよんだ。そこには、消費税を5%ぐらい上げても、増え続ける社会保障費を賄うには到底足らないと述べられていた。要は、圧倒的に人数の多い団塊の世代への社会保障給付の削減を提案出来る責任ある政党が現れない限り、増え続ける社会保障費に関する国の財政問題は解決される事がないと言うのです。しかし、これを言い出すと、其の政党は選挙で負ける為、今まで同様とても言い出せないだろうとしていた。
最後には、誰でもいいから強烈な個性と統率力を持った政治家の出現に期待するしか無いのでは、と言った過激な発言が付け加えられていたのが気になった。
国家社会主義ドイツ労働者党と言う政党が第二次世界大戦前ドイツに出現しました。社会が困窮し誰か救世主が現れないかと国民が待望する時、そこにはとんでもない落とし穴が潜んでいる事があります。極端な喩えかもしれませんが、第二次世界大戦の前にドイツに出現したその政党は、独裁者ヒトラーに率いられたナチ党だったのです。当時のドイツ国民は戦後社会の国民より考えが浅はかだったと言う事は出来ないと思うのです。それは、私たち日本人も過去に経験して来ていると思うからです。
社会の窮状を救う為にと、政治家があまりに性急に自己の思い込みを推し進め、国民の将来への心配を煽るが如き政治手法に付いては、十分な注意が必要ではないかと考えるのです。
戦後の民主主義の世界で、自由主義社会に暮らす私達は、とても豊かな生活を享受してきましたが、そうした世界の豊かさにもあちこちで綻びが見えて来ています。
そうした時ほど、政治に対する国民の関心と牽制が重要になるのではないでしょうか。
今の政権政党の構成議員のイデオロギーを考えると、とても幅が有りますが、其の多くが元々社会主義志向の強い議員だと思われます。ところが、今の政治塾出身の野田総理大臣は、どう言う分けか、戦後の強い保守政治の流れの中にある自由民主党に、自らの主張を翻して消費税の増税だけで合意したのです。
また同時に、多くの国民の懸念を他所に、福井県の大飯原発の再稼働に踏み切りました。民間事故調の黒田委員長をして「世界の先進国の考え方と違った方向性を出して来たと言う点で、国の信頼のメルトダウンが起きているのでは」と言わしめています。
更に、ある日の関西電力の副社長の記者会見での発言は「大飯原発の再稼働が今後の全国の原発にとって、とても重要な出来事である」と、全国の停止している原発の再稼働への影響が大きい旨の本音を覗かせていました。
首相本人にとっては、決められない政治と言う謗りに対して、精一杯のリーダーシップを発揮しているつもりでいるのかも知れませんが、国民にとっては、とても的外れな決断に思えてなりません。
政権交代に期待した国民にとっては、今度の、ノーを突きつけたはずの野党との自らの主体性をかなぐり捨てた合意は、紛れもなく有権者への裏切り行為で有り、これを容認するマスコミや報道機関の真意も計り知れません。

国民にとっては、ダメな二大政党の存在自体が悲劇に成り兼ねません。一日も早い、解散総選挙で日本社会に活力を与える新しい人材の発掘が期待されるところです。

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