日本は「松下政経塾」内閣でほんとにいいのか?これは、朝日新聞社から出されている、WEBRONZAと言うコラムに投稿している榊原英輔氏の解説のみだしである。今の政治を見ていると、与野党から内閣それに各党の要人まで、松下政経塾出身の議員の顔を見ない日はないくらだ。
榊原氏も政経塾出身だから悪いと言っているわけでは無い、と断って、若い時から政治家を目指して、政経塾から地元の県会議員などを経て、国会議員、そして党の代表、閣僚、そこから総理大臣の流れが出来上がっている。更に、政治一筋が問題と言う訳ではないが、民間企業や行政の経験もほとんど無く、選挙や演説には長けているかも知れないけれども、そうした分野での人脈も全く持ち合せていない人達が、政権のやり取りで国民生活を左右する、きわめて大きな権力を持つに至っている現状を述べていた。
榊原氏は今の野田総理が原理原則に拘るあまり、大震災や日本の経済の置かれたタイミングを計らず、消費税増税を強行しようとしているとも述べている。
40兆円そこそこしか無い税収で、90兆円の予算を組むのだから、どこかの時点で増税は致し方無いとしても、それが今のタイミングか、と言う問題なのです。
日本経済と言う大きな所帯を切り盛りしていく為の十分な経験や見識が、あまりにも不足しているのではないだろうか。自分たちに確固とした理論的裏付けや自信が無いために、一部の官僚、特に財務官僚の手の内で政策が語られる事になってはいないだろうか。
私も、関西人として今のパナソニックである、松下電器グループを起こした松下幸之助氏は大変な人物である事を認めつつも、自らの名前を冠した政治塾をお輿した事に関しては首をひねらざる負えない。
大学を卒業して、その政治塾に入塾し、そこを出た後は殆ど定職に就くことなく、街頭演説やビラ配りで顔をうり、狭い地域の地方議員を足掛かりに国会議員に当選してきている人たちは、自ら国民の為に何の役にも立たない時から、ずっと国民の税金で生計を立てて来た人たちだと思うのです。
そう言う人たちに市井の隅々の国民生活が本当に理解出来ているのでしょうか。地方議員や国会議員に当選するまでは、貧しい生活も経験してきていると思いますが、ある意味、彼らは最初から政治家を一つの職業と考えているのではないでしょうか。
日本の国政の停滞と政治家の質の低下が言われていますが、そこには、小選挙区制で、有権者からすれば、彼らは僅かの票で国政の椅子を手にしている可能性がほとんどです。大方の国民は、国の総理大臣の人選について、全く納得している訳ではありません。経験豊富で魅力を持った多士済々の人材が政治の世界に勃興して来る事を願っています。
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