今、私はパソコンにDAコンバーター(デジタル音声をアナログ音声に変換するもの)機能の付いたヘッドホンアンプにヘッドホンを付けて、世界のインターネットラジオを聞くことに夢中になっています。
世界中で配信されるインターネットラジオ局の数がどれ位あるかも、私は知りません。
とりあえず、イギリスのLinnラジオとBBC3のクラシック配信、それにオランダの放送連盟に加入する、略称、AVRO(アフロ)とイタリアのベネチュア・クラシック・ラジオ等を中心に、クラシック音楽の配信を楽しんでいます。それらの音声は、私が長らくオーディオを趣味にして来て、ヘッドホンからの音声視聴ですが、素晴らしいと感じられるレベルの音声クオリティーに成っているのです。
実は、パソコンからインターネットを通じて音楽配信を聞く楽しみ方は、色々見てみると、まだ始まった所の様で、オーディオ業界でも本格的な取り組みはこれからだと感じています。
私のオーディオシステムのスピーカーは、デンマークのディナウディオ社製ですが、最近のプレスリリースではディナウディオがスピーカーケーブルが無く、スピーカー自体に駆動力を持たせたワイヤレスの製品を売り出すと言う記事を目にしました。よく考えると、私が今聞いているヘッドホンの音声は、ワイヤーレスのノートパソコンに繋いだDACアンプに繋がれており、パソコンとヘッドホンアンプのDACの間をUSBケーブルで接続していますが、パソコン自体はワイヤーレスに成っているのです。そのヘッドホンから聞こえてくる音声のレベルは、十分、音楽鑑賞に耐え得ると言うより、音楽ソース次第では、場合によると、スピーカーでの視聴レベルをも上回るかも知れないと感じる水準に達しています。
どんなに良いスピーカーでも補うことが出来ないものは、基の音楽ソースの録音レベルだと思うのですが、録音ソースから音声を引き出す各種のアンプ類やプレーヤーに、これまで多くの労力が注ぎ込まれて来ました。そこには、各種の機器をつなぐケーブルも大きな要素として注目されてきたのですが、このインターネットでのオーディオ環境では当然のようにワイヤレス化が進む事と成ります。
また、地域のFM放送の様に、限られた電波の範囲内でしか聴く事の出来なかった音声が、インターネットで、日本中のFM局の放送を聴く事が出来ますし、世界のインターネットラジオで音楽配信を楽しむ事が出来る時代へとなったのです。
私にとっては、たまたまインターネットでオーディオ的なレベルの音楽視聴を始めたところですが、若者達は、もうすでにiPad等で音楽ソースを持ち歩いたり、携帯用の小型のヘッドホンや高性能のイヤーホーンでインターネットラジオの音楽配信を楽しんでいるのです。
日本でもIP(インターネット・プロトコル)サイマルラジオの配信サービスが始まっていますので、各放送局は電波放送と並行して、同じ放送をインターネットでも配信しています。私もつい最近知ったのですが、それがRadiko.jpなのです。
私が現在、DACを使っているRATOC AUDIO社では、安い無線のインターネットラジオ受信機を販売していますので、それをオーディオシステムに繋げば、パソコンを経由した音楽ソースをスピーカーから視聴する事が出来るのです。
こうした視聴環境を整えた誰かが、新たにCDを購入する必要が無くなるほどだと、感想を述べていました。
オーディオに興味を持って40年以上に成りますが、高価な機器を取り揃え無ければ、納得が得られなかった視聴環境そのものが、ワールドワイドに大きく変わろうとしているのでは無いでしょうか。
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