西天満で人間ドック

　郊外には頻繁に出かけるが、街中に出て行くことはほとんど無い。
今日は、毎年秋に受診する人間ドックで、バスと阪急電車を乗り継ぎ梅田に出た。そこから、御堂筋の南東側の歩道に出て、お初天神の横を通り、西天満３丁目まで歩いた。
　本社をリタイヤ後に３年間勤めた会社が、当時この北区の西天満にあって、何時もこの道筋を梅田から会社まで歩いて通っていた。ゆっくり歩いて２０分と、丁度良い距離だった。
　私が、受診しているクリニックの人間ドックは、友人のM君が紹介してくれたもので、元々、大阪天満宮の近くにあったが、私が子会社の勤めを辞した時、時を同じくして、私が通っていた会社の入っていたビルに移転してきたものだ。と言うのは

奇遇だが、私が子会社の勤めを終え、会社も他の子会社との合併でこのビルを立ち退いた時、人間ドックを受診していたこの西天満クリニックが、そっくり其の後に引っ越して来た経緯が有った。
　それで、久しぶりに、兼ねてから通いなれた通勤のコースを、歩いて西天満３丁目のクリニックに向かった。

　M君も同じ日に受診していたが、彼は私より少し早く着いたようで、もう着替えて、受診の順番を待っていた。

　採尿、採血、血圧測定と進んで、身長、体重、腹回りの測定で、身長が１６８ｃｍ体重７５ｋと出た。女性の看護士から、「この数字は如何ですか」と声が掛かったので、「身長は１６９ｃｍのはずだが」と言うと、以前のデーターを見て「少し下がっていますが、年々ちじんでいますね」と言われて、ハー、、、。それから次に「立派なお腹で、去年より９０．９ｃｍで０．９ｃｍ増えましたよ、体重も２キロ増えてますし」と笑われたが、おかげで血圧は１２７と７８で理想的と褒められた。
　今日、クリニックを受診して気が付いたのは、多くの若い男女がドックを受診しに来ている事だった。私が現役の頃は、春秋の集団検診の折、会社の横まで検診車が来てくれて、よく勤務時間中に受診した事を思い出す。この頃の会社は、小さな会社でも社員の福利厚生に気を使っている様子が伺えた。

　いつもの、受診メニューを２時間半で終え、待ってくれていたＭ君と、久しぶりに西天満界隈で昼食を取って分かれた。
　大阪駅の増改築も完成して、オープンはまだ先なのだろうが、阪急デパートの外観は高層ビルに変貌していた。久しぶりの街中は、やはり活気があり、懐かしさと知らぬ間に、世間の動きといかに掛け離れた日々を過しているかを感じた外出だった。