アンディーを抱っこして、奥さんといつもの朝の散歩を終え、オーディオの電源を入れて午前中をゆっくり過していると、足の悪いアンディーが退屈そうに目で話しかけてくる。後ろ足をピンと伸ばして四足で立っているが、歩き出すと前足の動きに後ろ足が付いてこない。其の為、すぐ後ろ足の膝を付いてしまう。それでも、其の事をあまり気にしている風が無いのが不思議だ。5年前に亡くなったリズも、後年、足の具合が悪くなって、おしっこをした上に体勢を支えきれずお腹をついてしまう事が有って、そんな時など、とても悲しい顔をしたのを思い出す。
犬でも、とても個性があって、親に教えてもらわなくても、生まれつきどの犬も本能的な動作は共通だが、性格は夫々まるで違っている。
気が弱かったり強かったり、気難しかったり、以外にのんきな性格だったりと、生れつき結構、個性を持って生まれて来ている。
アンディーの場合、足が不自由になったことは自覚していて、部屋の中にカーペットを敷き詰めた上は歩くが、カーペットの途切れた端に来ると、そこでじっと立ち止まって、其の先には行こうとしない。そんな体になっても、食事が済んだ後に10歳を越えているアンディーが、今でも、テンションが上がって遊びをしたがるのだ。犬の遊びは、一人遊びも含めて4~5歳迄と言われている。
元気な時から、布で出来たボールをくわえて部屋の中を追いかけっこする遊びをしていたが、今も、ボールをくわえては、私に追いかけっこをしようと誘ってくる。
自分の状況に慣れて、状態を受け入れる能力が備わっているかの様に振舞うアンディーを見ていると、こちらは、とてもホッとする気持ちになれる。私が、新聞などに目を通していると、投げ出した私の足の上に、両前足を乗せて来て、私の顔をジッと見つめて催促の動作をしてくるのだ。
そんな分けで、アンディーの根気に負け、買い物も兼ねて、何時も近くを車で一回りすることに成る。
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