2011年8月20日土曜日

為替とガソリン価格

 昨日のゴルフ場へ向かう道は、高速道路を使わず下道を走った。特別急ぐ用事があるわけでもなく、下道を利用しても、朝早い時間であれば30分も余裕を見ていれば充分間に合うので、道路に料金を払わないようにしている。道路料金を払うくらいなら、その分ガソリンを買ったほうがましなような気がするからだ。
 それにしても、ガソリン価格が高止まりして、中々、下がらない。かねがね、どうなっているのかと訝しく思っていた所に、昨日、私を迎えに来てくれたN君と、そのガソリン価格の話になった。
 日本の円/ドル価格は、もう大分前になるが110~120円台の時でもリッター130円ソコソコで、現在150円程だ(レギュラーガソリン)。こちらは、詳細なデーターを持ち合わせないので、感覚だけで言っているのだが、その当時の原油相場は如何だったのだろうか。一時、WTIが100ドルを突破したと言うニュースを見たが、今は80ドルを割ったと言う。しかも、為替の円高で76円台が暫く続いている状況だ。
 何にしろ、相場価格と言うのは恐ろしいもので、暫くその水準が続くと、人の感覚はそれに慣れ親しむと言うか、その水準が当たり前の感覚になってしまうものだ。
為替にしても、その都度、粘り強く動きをけん制しないと、投機的な動きだけで押し込まれ、ズルズルと相場の位置を変えてしまうもものだと思っている。
 為替の円相場が95円ソコソコだったのは何時頃だったろうか、あれからでも20%も円高が進行している。その間、世界の原油相場はどうなっていたのだろうか。そんな事を、思うと、次から次に疑問が沸いてくる。たぶん私の感覚では、ここ暫く、原油相場は80~100ドルという強めの高止まりを続けていたように思うのです。円/ドルが120円台の時からすると為替は40%も円高が進行しているにもかかわらず、石油の輸入価格はそれに連動しているのだろうか。
 我々は国内で、主に9つ程の石油元売会社を利用してガソリンを購入しているが、その他、日本の大手商社がその輸入に関わっている。そして、それを今問題になっている通商産業省所管の資源エネルギー庁が関わっていると思われる。資源の安定供給と言う大義名分をもつこうした組織や、政府・通商産業省は国民の為に、石油の輸入価格に比例した適正な価格での供給を指導しているのだろうか。
 民主党政権は、当初、ガソリンの暫定税率の撤廃を公約に掲げ、その他の継続が危ぶまれた公約を押し立てて政権交代を果たしたものの、早い段階で石油価格の暫定税率部分の価格は、歳入の穴埋めの為にガソリン価格に転嫁されてしまった。それ以降も、政府や関係省庁が、その折々に、石油価格や元売の販売するガソリン価格に言及したのを聞いた事が無い。たぶん、それは霞ヶ関や関連業界で、それに言及する事はタブーなのかも知れない。何しろ、税収入の減少に苦しむ政府としては黙って取れる税項目に関しては、そっとして置きたいのが人情かもしれない。
 石油に関わらず、政府や通商産業省が関わる輸入物資に関する認可行政で関連業界との癒着が予想される事などは、問題にする事は無いのだろうか。
 このように、実際のデーターを伴わない素朴な疑問が、想像の域を出ない年寄りの弱い事と成れば、真に幸いな事となのだが。

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