最近、目の調子があまり良くない。元々、近視だったが、50歳を越えてから、段々、近視が弱まり、遠目が良く見える様になって、今度は近くが見え難くなる遠視に変わって来た。現役のその頃は、机の上と自分の周り三メートルぐらいの所にピントが合うレンズを調節してもらって、大変重宝した。ところが、それも三年ぐらいすると、遠視が段々強くなって、同時に乱視も加わって来た。又、メガネのレンズを調節してもらわなくてはならなく成る。大体、こんな調子で、今迄、定期的に、メガネ屋のお世話に成って来た。
私が、長らく世話になって来たメガネの店が、豊中の千里中央のセルシーと言う専門店の入ったビルにある。この店との付き合いは随分になる。私は現役の頃、千里中央に近い大規模マンションに、昭和58年から阪神大震災の翌年の平成8年迄、14年半住んでいた。その頃から、この店に通っていて、最初に私のメガネを造ってくれた、私より若いFさんと言う店員の頭が、真っ白になり、随分、年を取ったように思えたので聞いてみると、私の最初のメガネを作ってから30年に成りますと言う。その店では、私のメガネの変遷がカルテになって残されていた。 Fさんを見て、随分年を取ったなと感じたが、私自身も、彼からそう思われていた事になる。今の所に引っ越して15年を過ぎたが、千里は孫達もいて、そう遠くの場所でもないので、メガネの調子が悪くなる度に千里のその店を訪れた。
最近では、レンズを新しく調節してもらったのが、確か去年の年末だと思うのだが、急に手元が見え辛く成って来て、昨日、その店にメガネの度を調べてもらいに行った。応対した、店員は、F氏ではなく若い店員だったが、良く話を聞いてみると、今使っているメガネのフレームは私がお勧めしたものです、と言う。私が、半年ちょっとで度が合わなくなった、と不満を述べると、じゃ、もう一度、度を測り直してみますと言って、えらく時間を掛け、丁寧に計り直してくれた。
彼が言うには、目の玉の縦方向と横方向の度が違ってくるのが乱視だと言う。私の場合、横方向に近視が残っていて、縦方向との見え方にずれが大きくなっているそうだ。何枚かのレンズを鋏んだ検眼用のメガネで、一番合っているものを選択して、造り直しをお願いした。
じゃ、いくらに成りますか、と尋ねると、この分は、半年前の検眼の不備でご不自由をお掛けしましたので、私どもの負担で造り直しさせてもらう、と言うのだ。
一瞬、そんな訳には、と言いながら、それでは有難うと言って、駐車場のサービス券まで頂いて、随分得をした気分で、その店を後にした。この事を、家内に言うと、一元客じゃなく、固定客を大事にしてしている店でしょう、と言う。なるほど、と頷いた!
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