2012年4月30日月曜日

2年に1度の陶芸展

  内の奥さんが14年越しで通っている陶芸教室の陶芸展が、二年振りにゴールデンウィークの今週、川西のギャラリーで開催されていた。
  開催期間中は、昔から付き合いのある友人や、近所の奥さん達、それに親戚達が、入れ替わり立ち代わりギャラリーを訪れて、精一杯奥さんの作品を持ち上げてくれる。お世辞とわかっていても、本人はとても嬉しいらしく、陶芸仲間と製作した小物のネックレスなどを、お礼代わりに渡していました。
  私も、2年前には教室の登り窯体験で丹波篠山の登り窯の様子も見る機会がありました。そこで、焼き上がった奥さんの作品は、とても様に成っていました。自然の火炎が織りなす陶芸の醍醐味を感じた経験でした。
  私は、友人の誘いもあって、木で細やかな手作りの工作をしますが、奥さんの陶芸はプロについているだけに、やはり本格的なものです。
彼女にしてみると変化のない毎日に、たまに教室の仲間と顔を合わせて作業に打ち込む時間は、心の新陳代謝に成っていたのかも知れません。
  しかし、陶芸教室もこの10年、徐々に生徒が増えて、現在は40名を超える生徒が、曜日を分けて教室に通っている様です。会社をリタイヤした研究熱心な元サラリーマン諸氏の生徒数も増えて、古株の彼女にすれば、そうした新規に加入してくる人達の勢いに、この一年ほど、気後れするようになっていたらしくて、今回の陶芸展を節目に教室を卒業すると言い出しました。
  14年も、せっせと作品を作り続けて来た訳ですから、家の食器棚は、ほぼ彼女の作品でいっぱいに成っていました。年々、形に成ってきて、私から見ても腕を上げているのが感じられました。
10年前に結婚した娘の嫁入り道具の食器も、一通り持たせてやる事が出来たと言うのが、暫くの間、彼女の口癖でした。相当なやりがいと、満足感が有ったのだと思います。
  彼女の陶芸の趣味のおかげで、丹波の今田町にある立杭焼きの里や兵庫県立陶芸美術館には、しばしばお弁当持ちで訪れましたし、信楽焼を見に滋賀県まで走ったり足立美術館や大原美術館などの美術館を訪れる機会が増えたと思っています。
 
  此れからは、製作する側から鑑賞する側に回ると言っていますので、これからも陶芸展には足を運ぶ事になると思っていますが、新たに陶芸に代わるやりがいが見つかるか、少し心配しています。
(先生の作品)

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