2012年4月22日日曜日

「遠い親戚よりも近くの他人」

取り合えず、今日で一年間の地域自治会の役を解放された。月に2回の集会参加と、行事毎になにやかやと出ていかなければならない。しかし、今日の年度総会にしても、参加しているのは、ほとんどが中年以降の女性と男性高齢者で、ご多分に漏れず、そこには、否応なしに地域の高齢化が迫っているのが見て取れます。
それでも、私が住んでいる地域でも、昔からの古い住宅があちこちで取り壊されて、その跡地に3軒も4軒も新しい小振りの戸建住宅が建てられる。そこに、30代とみられる若い夫婦が越してきて、見ている間に二人ずつぐらいの子供をもうけているのを見かけるのです。
若者の晩婚化と出生率の低下が叫ばれて久しいのですが、片方、既婚の若いお母さんで3人ぐらい子供を連れているのをよく見かけます。
どちらにしても、私達の若かった頃より、確かに世の中は暮らし憎くなっているのだろうけれども、若い人達に、何とか頑張ってもらいたいものだと思います。
去年の東日本大震災を受けて、人と人の絆が見直されました。今日の自治会総会の挨拶の中でも、久しぶりに「遠い親戚よりも近くの他人」と言う言葉を聞いた気がします。地域の人達の結びつきを見直し、安心、安全な地域造りに努めます、と言う挨拶を聴きながら、1年間の自治会活動参加で、ほんの少し、地域に対すれ帰属意識が生まれたのも事実です。
都会のあちこちで、無縁社会と言う言葉があふれる今日この頃です。誰にも気づかれずに、一人で無くなっている孤独死も後を絶ちませんし、誰にも相談できず、一人で立ちすくんでしまう若い母親による子供の育児放棄や虐待、子殺しなど、目を覆わんばかりの悲しい現実があります。
私の本心は実際の所、我々シニヤーの事はもう良いと思っています。若い時代に足腰を鍛えた、明治生まれや大正生まれの人達が日本の長寿社会を作っていますが、我々昭和生まれと団塊の世代は、そんなに長生きするのでしょうか。
これから私達シニヤーは、社会保障によって自分達が支えられると言うよりも、生き難い社会を必死に生きている若い人達を少しでも支える事が出来ないかと考えるのです

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