2011年10月27日木曜日

秋の山郷に歴史が

 今年の秋は、去年から訪れている能勢町の道の駅「栗の里」や丹波篠山に行って、早くから栗を買って来ては栗ご飯にしたり、ふかして食べている。
シーズンも深まってきて、3度目の栗の買出しに行って来た。今回は、栗も大粒で1キロ1.500円の立派な銀寄せが買えた。そろそろ、能勢の「栗の里」でもいい栗は売り切れになるのかも知れない。家内は、今回の栗の一部はお正月迄取って置く、と言っていた。
 「栗の里」では、此れもシーズンの黒大豆枝豆がふさの状態で売られており、訪れた人たちは、たくさん買い込んでいるのを見かけた。
 この所、北摂から、大阪、兵庫の北方面に出かける事が多く、私はそうした田舎の雰囲気がとても好きになっている。兵庫県と言っても、宝塚は大阪府に隣接しており、宝塚、川西から、北に向かうと、そこは大阪府の能勢町になり、そこからさらに北に走ると、すぐ京都府に入って来る。
 家内の両親の出身地、京丹波町などは、むしろ京都市内から向かうより、宝塚を北に向かって走ったほうが、近いくらいだ。
 能勢町で栗を仕入れたついでに、能勢から近い景勝地の「るり渓」に周ってみた。そこは、京都府南丹市園部町になる。
 大阪に勤務していた現役の頃、一時期阪急電鉄が作ったここのるり渓ゴルフクラブに良く来ていた。豊中から箕面の山を越えて、田舎道を走り、1時間ほどの距離にあった。夏は涼しく、高原のリゾートコースの様で、ベントグリーンが綺麗な面白いコースだった記憶がある。来なくなって、もう10年以上にも成る。当時は、ゴルフが目的でここに行っていたので、周りの景色は二の次だったが、今回、改めて来てみると、そこには立派な温泉施設などが出来ていて、近隣から人々が入浴に訪れる手軽な観光スポットに生まれ変わっていた。
 るり渓は、山から川幅の狭い渓流が流れていて、昔から、茶店や食事のできる古い店などがあった。新しい温泉施設も覗いてみたが、こちらはペット連れの為、施設近くのベーカリーカフェでコーヒーを飲んでそこを後にした。
 高原から372号線に出るまでの田舎道を走っていると、道端に大山祇神社と言う石碑が目に留まった、どこかで聴いた事の有る名前だった。車を下りて見に行くと、社殿は重要文化財の立て札があり、なにやら由緒の有る神社の様だ。園部町大河内と言う所で、後で調べてみると、瀬戸内、愛媛の大三島に総本社がある大山祇神社(オオヤマズミジンジャ)の名を関しているが、熊野三所権現を祭る神社とあり、足利尊氏と戦って敗れた楠木正成を祭るとも言われていた。
 るり渓の有る園部町に大河内と言う地名が残るのも、河内守であった楠正成がこの地に来た事から、その地名がついたとの事だった。
 372号を走り、途中を北に向かうと綾部方向になるが、帰り道は、何時も篠山、三田方面に回りこんで川西に向かって帰るコースを取る。
 事前に下調べをして行けば、郊外の山郷に興味深い歴史が、いっぱい埋もれているような気がした一日だった。

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