2012年7月6日金曜日

病院の庭園で山桃の実

内の奥さんは、右足大腿骨骨頭壊死と言う事で、今、半年毎に尼崎にある関西労災病院の整形外科を受診している。NTT西日本大阪病院の内科の主治医の紹介で、なんでも、そこの整形外科の医師が名医だそうだ。そこの整形外科には、噂を聞きつけた患者が、県外からも多数受診に訪れている。
おかげで奥さんの病状は、症状の進行が止まって、今では経過も良好らしく、月に一度の薬の服用も、副作用を考慮して一次中断の処置に成っている。しかし、半年に一度はレントゲン撮影で、病状の推移を確認しているようだ。そんな分けで、私とアンディーは半年に一度は、奥さんに付き合ってこの病院を訪れている。
この、尼崎の関西労災病院は比較的大きな病院で、病院の玄関前の広い敷地が庭園風に作られていて、そこには、季節の花が植えられていて、花壇が設けられている。
去年の、今頃、この庭園内の棚に這わされていた凌霄花(のうぜんかずら)が、いっぱいの花を付けていて、その時は花の名前も分からずに、写真に収めたのを覚えている。
今日は、生憎の雨模様で、降ったり止んだりの中、私とアンディーは蒸し暑い車の中で待たされる事になった。
雨が小降りになった隙に、アンディーを連れてその庭に出てみた。暫く、歩いていると、庭を手入れしている女性が、しきりに熊手で地面を掃いていた。
沢山の赤い小さな実をかき集めて、ナイロン袋に入れている。「これは何のみですか」と声をかけると、山桃の実だと言って、まだ木に付いている実を数粒私に差し出してくれた。
「地面に落ちたものではないので、食べられますよ」と言うので、一粒口に入れて見ると、少し甘酸っぱい味がして、口の中に小さなつぶつぶが残った。
そう言えば、家の近くの散歩道の沿道に、バスに擦りそうなくらい茂っている並木があって、その樹の下に赤黒い実が沢山落ちているのを見かけた。あれが、山桃なのだと、その時、気がついた。また一つ実の付く木を覚えた。
綺麗に手入れされた芝生と小さな小川なども配置されていて、天気のいい日には、入院している人なども、ここを訪れる憩いの場に成っている。

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