裁判所の監督下で事業は続けながら、保有する特許などを売却して負債の処理に当たるとの事です。創業130年を数える米国の名門企業の破産法申請は、アナログからデジタルへの世界の潮流を見誤った、典型的な例ではないでしょうか。世界で初めてデジタルカメラを発表しながら、フイルム事業に拘って、映像事業のデジタル化の切り替えに後れを取ってしまった。
国内でも、企業の新陳代謝はめまぐるしく、私が、個人的に愛用しているコニカミノルタカメラのコニカの前身は、サクラカラーのブランドで写真フイルム事業を展開していた小西六写真工業と、大阪のカメラ専業メーカ、ミノルタカメラが合併してコニカミノルタと成り、その後フイルム事業とカメラ事業から完全に撤退してしまうと言う経緯を歩んでいます。
映像事業と言っても、日本でカメラ事業を展開している大手のキャノンやニコンにしても、勿論デジタルカメラの製造で勝ち残って来た企業ではありますが、元々のカメラ事業だけでは企業を発展拡大させる事が出来ず、個人用のプリンターや事務用プリンターを初めとして、様々なデジタル製品に事業を多角化し、ニコンに至ってはコンピューター用の半導体製造装置などの映像事業以外が四割に及ぶ事業の多角化で、国内だけでなく、世界の企業として生き残って来たのです。
私も、フイルムカメラを手にする事がほとんど無くなりました。以前持っていたCANONのEOS3と言うフイルム一眼レフカメラは近くのキタムラカメラで売ってしまいましたが、奥さん用のCONTAX T2 と言うコンパクトカメラの名器は、まだ机の中に大切に仕舞い込んでいます。たまには、贅沢をして、フイルムカメラを片手に歩いてみようかと思った次第です。
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