今日の外気は、昨日と比べて一変した。昼過ぎまで風は強いが、宝塚の空は晴れ渡っていた。
所が、2時過ぎ頃から灰色の空に変わって、風だけでなく、雪まで舞いだした。積もることは無かったが、年が変わってこの冬の初雪になった。
三が日が過ぎて、仕事始めの今日、外の空気は厳しい寒さに急変した。何時も、私は奥さん相手にテレビの天気予報について、ぼやいている。要するに、天気予報士は日本の地図を指し示しながら、取り合えず、天気が悪くなる所を中心に、大げさにコメントする傾向がある。テレビの画面を見ずに耳だけで聞いていると、あたかも、日本中が大雪や、大雨に見舞われるのかと、錯覚する事があるほどだ。
いつの頃からか、テレビニュースにしても、トピックスとして、ネガティブな情報をより強調して報道する傾向があるのでは、と感じている。メディアの受け狙いが、ニュースの報道の仕方にまで及んでいるのでは無いかと危惧するのです。
天気予報も全国版は、確かに風が強まったり、大雪の注意を喚起しなければなら無いとは思うのですが、センセーショナルな報道を意識するあまり、悪化する地域の気象を、さらに強調して伝えているのでは無いかと感じるのです。
今日の場合は、天気予報は、昨日から全国的に寒気が強まって来る事を伝えていて、近畿地方で、昼から雪が降るとは思っていなかったのですが、天気予報の方が当たった事に成るのかも知れませんね!
仕事始めから、厳しい環境に成っているのは、天気だけでは無くて、昨年から予想していた通り、日本の円がドルやユーロで、じりじり強まって来て、ユーロは一時2000年以来の98円台のユーロ安水準を記録しています。日本の輸出企業にとっては、年が明けても、厳しさは変わらない様です。
ただ、ドル安やユーロ安が日本にとって悪い事ばかりでは無くて、心強い良いニュースを目にしました。
昨年の暮れの報道で、日本のM&A(海外企業の買収)が455件、総額6兆2666億円と、件数金額共に昨年を大きく上回って、1990年(466件)に次いで、過去二番目の多さを記録したとの報道です。大企業を中心に企業の内部留保は増え続けており、この円高をチャンスと捕らえた積極的な企業行動は、将来に対する日本の成長のための賢い投資行動では無いかと考えられるからです。
さらに、日本の上場企業による2012年3月期までの研究開発費が8兆4529億と前期比8%伸びて、リーマンショック前の2008年3月期(8兆7057億)の過去最高に次ぐ金額まで回復するとの予想が報道されている事も、日本企業が将来に向けて、前向きの投資行動を忘れていない証拠では無いかと思われます。
東京証券取引所の年明けの取引も、米欧の株価を受けてプラスで始まりました。ここ、何十年も懐疑心が先行して、ネガティブなニュースに敏感に反応する事に慣れすぎて来たように思います。
内外の情勢は、まだまだ、決して強気に転換できる様な状況には無いのですが、最低と最悪が続く日本の政治状況を横において、日本の勤勉でクレバーな国民性と世界に誇れる技術を保持する個々の企業が、もうそろそろ何か切っ掛けを掴んでも、ばちは当たらないと思うのですが、如何でしょうか。
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