私はマンション住まいが長い。今住んでいる所の前は、豊中の千里中央に近い広大な敷地に、三井不動産と竹中建設がコラボで建設した大規模マンションに住んでいた。そこは、A棟からK棟まで11棟、1.117戸あり、マンションを管理する管理会社の入った建物も住居棟とは別にあって、入居者の代表で組織される管理組合のサポートをしていた。
そんな、大規模マンシションの為、私はそれまでマンション管理に関わった事が無かったが、今はそう言う分けに行かない。何しろ元々19戸しかないマンションで、賃貸に出されている住戸が二つ、高齢者で参加できない人を外すと、17戸でマンションの管理組合の仕事を分担しなければならないのだ。
そのマンション管理組合の臨時総会が、この日曜日に開催された。私は現在、その役員は外れているが、それでも戸数が少ないと、知らない顔は出来ない。
臨時総会の主な議題はと言うと、第1号議案は「マンションの給水方式変更」の件、それに、第2号議案は「電子ブレーカー導入」の件、第3号議案に「花壇の石積み工事」の件と言うものだった。
1号議案の給水方式変更と言うのは、マンションの水の給水は、これ迄ほとんどが一旦、受水槽に水を貯めて各戸に給水する仕組みになっているが、今度、マンション近くを通っている水道局の本管から直接水を引き込んで、各戸に配水するというものなのだ。このマンシヨンの給水については、毎回、受水槽の清掃とか部品の交換などメンテナンスが面倒で、費用も掛かっていた。そこで兼ねてから、提案のあった直結給水方式への変更が決議された。従来の受水槽については、今度8年目のオーバーホールに170万ほどの出費が見込まれるのと、4年後には受水槽の更新で500万もの出費が必要になるとのことだった。この議案が決議された経緯はそうしたものだったが、ここにも問題があった。と言うのは、直結方式で水道局の本管から水を引く為には、給水の為の増圧ポンプが必要になるらしい。このブースタ(増圧)ポンプの価格が350万もするとの事だ。そのメーカの説明によると12戸以上のマンションの場合、市の水道局の認可を得る為にはこの350万のポンプをつけなければならないと言う。しかもその説明では、本管からの水圧の関係で、どうしても増圧ポンプが必要と言う物では無いらしい。どうにも、腑に落ちないので水道局に問い合わせても、認可の基準でそうなっていると言う。
そして次の議案といえば、13キロワットの契約電力を6キロワットにすることの出来る電子ブレーカーを設置して、電気代を節約しようと言う提案だった。この提案は、私どものマンションの管理会社から出たものらしい。しかし、その電子ブレーカーと言うのが47万もするのだ。これにも納得出来ず、自分でで調べてみるが、どう調べてみてもその電子ブレーカーの価格がオープンにされていない。しかも零細な業者が、中国製らしい製品を訪問販売でしか売っていないというのも、うさんくさかった。
この様に、マンション管理にも、結構、行政の意味不明の規制があったり、民間業者は業者で、知識の無い者を相手に、虎視眈々とセールスの機会を狙っているのだ。
350万のブースターポンプにも腹が立つが、電子ブレーカーにいたっては、民間のマンションに必要な物なのだろうか。それなら、どうして建設当初から、設計されていなかったのか。理事会の決定は別にして、自分の納得のために調べてみたいと思っている。
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