特に、トップの言葉が心配だ。「最後の最後まで、政府が面倒見ます」などの断定的な言い回しは、あたかも、苦し紛れに、選挙演説で空手形の公約を叫んでいるように思えるからです。
今回、災害をこうむった地域の人たちにとって見れば、藁にもすがる思いで、これらの言葉を聴いているに違いありません。特に福島の原発事故で、生まれ育った土地を離れ、仕事を捨てて避難せざる負えなかった人たちの、これからの保障はどうなるのでしょうか。広範な地域の人たちの、土地と仕事と生活の保障は、誰がするのでしょうか。保障金額さえいまだに計算されていない中での手形は、本当に実行されるのでしょうか。ほんの少しの仮払いに留まっている現状をどうするのでしょう。被災地では仮設住宅の建設も進んでいません。ここでも、国のトップは「8月のお盆迄には入れるように」と安請け合いの答弁をして、周りが其の後、9月までには何とか、と訂正るる始末です。また、政府トップは、福島第一原発の安全対策は不十分だったとの認識を述べ、参議院予算委員会の場で、風評被害についても出きるだけ早く、保障の範囲に組み込むという答弁を行っている。
トップの周りで発言する人間達は、東京電力の責任は免れないと念を押す事に余念がありません、にもかかわらづ、トップは「政府が最後の最後まで責任もって、面倒見ます」などと、被災者に期待を持たせる、安請け合いの発言を繰り返すのです。
被害の規模も保証額も、国の予算手当ても決まらない中で、責任あるトップならば、普通、慎重な言い回しになるのが常ですが、何を如何考えているかが分りません。たぶん、周りで支える者達も真意を計りかねているのでしょう。あらゆる面で政府の動きに疑問が投げれ、真ともな判断が出来なくなっているのでは無いかと危惧されます。一般の素人が、ちょっと考えても、そんな言葉は出ないでしょう。今までに、国が全ての面倒を見たことなどあったでしょうか。
この政府の事あるごとの安請け合いは、必ず先々問題になることでしょう。早く、実務を取り仕切る有為の人達で、着実な復興に向かう事が期待されるのでは無いでしょうか。
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