2012年6月29日金曜日

南に5キロの伊丹市街地

我が家から阪急川西能勢口駅までは車で5分の位置にある。その阪急川西能勢口駅の高架を過ぎた交差点から5キロ程南に行くと、そこはもう伊丹市の中心地になる。
今朝は、壊れたテレビを家電量販店へリサイクルに出したついでに、県道13号線で池田尼崎線の途中に位置する伊丹市のニトリ迄、足を伸ばした。
奥さんが、家庭用品を見ている間、私はニトリを出て、伊丹の中心市街地を歩いてみた。私たち夫婦は豊中市に15年、今の宝塚市に15年住んでいるが、近くの伊丹市は空港の有る町ぐらいにしか考えていなかったので、そこの情報はほとんど無かった。
猪名川の西岸から武庫川にかけて広がる地域は、思ったより歴史が有る土地柄のようだ。
伊丹中央の表記のある地域は、昔から猪名野と呼ばれ、瓦が乗った白い土塀があったり、木造の酒蔵を思わせる建物が残っていたりで、とても趣のある風情を感じる街並みに成っていた。
私がニトリの有る建物側から、県道13号線を渡った辺りに丁度、小西酒造と言う酒造元の本社があり、白雪の樽が積まれた販売店や、酒蔵を改造したレストランなどが並んでいた。
その町並みは倉敷の歴史地区とまではいかないが、とても落ち着いていて、好印象の佇まいを感じる事が出来た。その界隈は伊丹郷町(いたみごうちょう)と言われ、元々酒造元が集まっていた所らしい。しかし、目線を上に向けると、この街の中心市街地は真新しい高層のマンション郡に取り囲まれていた。
鎌倉時代からこの地を管理していた伊丹氏によって城が築かれていたが、織田信長に仕えた荒木村重が伊丹氏を滅ぼし伊丹城の名称を有岡城と改め自身の居城としたあと、織田信長への謀反で城を捨て出奔してしまう。その後、江戸時代には京都の公家、近衛家の領地となって、その時代からこの地域で酒造りが盛んになったと言われている。
この地域は、兵庫の灘、京都の伏見と並ぶ近畿の酒造りが盛んな地域だったらしい。しかし、それも明治以降急速に酒造りが衰退して、現在では僅かに二つの酒蔵が残っていると言う事なのです。
後で、中世以降のこの土地の歴史を少し覗いてみたのですが、江戸時代に至る迄の摂津、三木、篠山、尼崎等の地が天下騒乱の中で興味深い歴史をたどってきていて、ちょこちょこ調べて見るのも面白そうだと感じた。
京都から兵庫にかけて、近隣に池田、茨木、高槻等の歴史に良く登場する市が並ぶが、その中でも伊丹市は調べれば面白い地域なのかもしれないと感じた。

2012年6月28日木曜日

野田政権の立ち位置は

 個人こじんの思考判断の基準が何処から来ているかについて、ちょっと考えてみました。人の考え方のベースには、やはり自己が寄って立つ立場の利害や損得に根ざしていると考えるのが、妥当ではないでしょうか。そこに社会正義や一般社会の倫理基準が出て来る余地は、あまり有りません。
そこには、実はそうした自己が基盤を置く状況によって、損得、若しくは利害についての最も合理的な判断が、自然に働くのではないかと考えられるのです。その損得や利害は、必ずしも普遍的な意味での社会倫理や正義、不正義と合致するとは限りません。
大抵の場合、ひとの思考や判断にはこうした「自己の寄って立つ立場」を中心にした損得や利害による動機に支えられていて、その人個人にとって、それが自分を満足させられるか否かに掛かっている事が多いと思われます。社会を構成する多くの人々のそうした個々の思考判断が、実は経済社会を動かす動機に成っていると思われます。しかし、経済社会を動かす人々の判断や行動が、実はその社会にとって合理的かどうかは、また別の問題だと考えられるのです。
では、経済社会とは別に、もっと広範な一般社会の枠組みについての判断基準については、何が求められるのでしょうか。
個々の個人が合理的と考える損得や利害の行動基準とは違って、もっと広範な社会の有り様を考えた時、そこには、又、別の基準が求められるのでは無いかと考えるのです。
社会全体の調和の為の判断がそこには必要に成のでは無いでしょうか。正にそうした状況下にこそ、一般社会の倫理基準や社会正義を実現する法律や、それを包括する政治の役割が有ると考えるのです。
前置きが長く成り過ぎましたが、私が考える前段の思考判断基準に照らして、ここ一連の日本政府の政策判断を視てみると、どうも口先に出て来る「国民の為」と言う文言に疑問を感じざる負えないのです。 
「社会保障、税の一体改革」と銘打った消費税増税法案の衆議院採決も、関西電力大飯原子力発電所の再稼働の政府決断も、その推進基準はすべての日本国民にとって、真に妥当で合理的な判断でなければ成らないと思うのです。ところが、その政治家の判断基準の殆んどが彼らが寄って立つ、つまりその政治家達を支援する比較的狭い範囲の、支持組織の利害や損得の基準に沿った判断であったとしたら同でしょうか。
今度の、消費税の増税の為の法案の衆議院通過で、民主党の支持母体である連合(日本労働者団体総連合会)の南雲弘行事務局長のコメントが出ています。「衆議院で可決されたが、与党内に大量の造反者が出た事は遺憾であり、参議院での早期の法案通過を期待する」と言うものです。54単産、680万人の組合員を抱える日本最大の労働組合の組織をして、広く一般国民に等しく課税される消費税の増税を、社会保証財源確保と言う名目から、一早く容認しているのです。
更に、経団連(日本経済団体連合会)の米倉弘昌会長の談話として、社会保障、税一体改革法案の衆議院採決を巡り、「与党内の造反は、政党政治をどう考えているのか、理解に苦しむ。常識を持って進めてもらいたい」と苦言を呈しています。又、関西電力大飯原発の再稼働に至っては、この経団連の強い再稼働の意志が経産省を通じて政府に伝えられている事を考えると、今、政府が、全てが国民の為として推し進めている政策の裏側がはっきり見えて来るような気がするのです。そこには、真正面から国民を見据えた政策が推し進められていると感じる事が出来ません。
つまり、野田政権の現在の取り組みは、増税法案の政策立案を財務省が主導し、従来からのの支持母体である連合のバックアップの下、経産省と一体をなす企業団体への最大限の配慮で推し進められているとしか思われないのです。こうした背景を考えると、現在停止中の全国の原発も、安全は確保されているとする政府のお墨付きを得て、次々に稼働されて行く事が既定路線に成っていると思われます。
今の野田政権は、政権と政党維持だけを最大の目的とした、極めて自己都合の政策遂行にしか見えないのです。国民の為としながら、政権交代前に掲げたマニュフェストをことごとく反故にして、その実は自らの支持母体や企業団体の意向を最大限に配慮しながら、政権維持に協力する官僚組織のシナリオに乗った政策遂行と断じても過言ではないと考えられるのですが、言い過ぎでしょうか。!

2012年6月26日火曜日

山の原GC恋里コースの懇親会

   この処の雨続きで気をもんだが、今日は梅雨の中休みで朝から薄い青空が覗いていた。
5時半には起きだして、ゴルフの支度に取り掛かった。先日、山の原ゴルフクラブのメンバーのM君から「26日に山の原の恋里コースが取れたので行きませんか」と誘いが入った。
以前から、M君は、住所が近いMz君と彼と仲のいいH君らのグループで山の原ゴルフクラブを良くラウンドしているが、グループのもう一人が体調を崩し参加できなくなったとの事で、私にお鉢が回って来た。と言うのも、私とMz君、H君は会社時代の同期で、別のドリーム不二会と言う同期の会のメンバーでもある。
私が、毎月参加している、ゴルフの研修会とは、ゴルフプレーの目的が違って、こちらの方はゴルフをひたすら楽しむ会とでも言ったら良いかと思う。とりあえず和気あいあい、元気でゴルフが出来る事が目的の会である。研修会に対してこちらは懇親会とも言える。
山の原ゴルフクラブには、36ホールが有り、私が研修会で回る山の原コースと、もう一つは恋里コースと言って全長5877ヤードで、PARがOUT36にIN35の少し短いコースから成っている。
山の原がアコーディアの傘下に入って、少し割安の料金設定になっているこちらのコースも、シニアや女性ゴルファーにとても人気で、毎回、プライベートコンペなどで賑わっているのです。
8時45分にINの10番からスタートした。距離が長くグリーンもそれなりに難しい山の原コースと違って、久しぶりの恋里コースだったが、スタートから私に緊張感はなかった。過去に何回かラウンドした記憶では、大体は90点以内でのラウンドだったからだ。
普段研修会で難しいパインレークGCや小野グランド・オールドコースのバック、それにこの山の原の本コースをラウンドしていた為、この恋里コースは組みし安いとたかを括っていた。
  スタートからドライバーの調子は徐々に戻ってきていたが、まだ、ショートゲームにネックがあった。4ホールでパーを取れたものの、12番のパー5でダブルボギーの7を叩き、15番のパー4ではトリプルの7を叩いて、結局INを44点としてしまった。
OBは一つも無かったが、どんなに短いコースでも、フェアウェイのアンジュレーションや夏場の伸びた芝、それにアゲンストの風等、チョットした不注意や無造作なショットから、予定外のショットを重ねる結果となっていた。
OUTに回った昼からは、気を引き締めて午前中と同じく4ホールでパーを取り、その他の5ホールをボギーに収めて、パー36を41点に抑えた。
他のコースより短いがその分コース幅は狭く、トリッキーなコースを久しぶりに回って、トータル85点で回れた事で、大いに、今迄のゴルフの気分直しが出来た一日でした。



2012年6月25日月曜日

決められない政治から

    誰か評論家の「決められない政治は民主党だけの問題では無い」と言う文章をよんだ。そこには、消費税を5%ぐらい上げても、増え続ける社会保障費を賄うには到底足らないと述べられていた。要は、圧倒的に人数の多い団塊の世代への社会保障給付の削減を提案出来る責任ある政党が現れない限り、増え続ける社会保障費に関する国の財政問題は解決される事がないと言うのです。しかし、これを言い出すと、其の政党は選挙で負ける為、今まで同様とても言い出せないだろうとしていた。
最後には、誰でもいいから強烈な個性と統率力を持った政治家の出現に期待するしか無いのでは、と言った過激な発言が付け加えられていたのが気になった。
国家社会主義ドイツ労働者党と言う政党が第二次世界大戦前ドイツに出現しました。社会が困窮し誰か救世主が現れないかと国民が待望する時、そこにはとんでもない落とし穴が潜んでいる事があります。極端な喩えかもしれませんが、第二次世界大戦の前にドイツに出現したその政党は、独裁者ヒトラーに率いられたナチ党だったのです。当時のドイツ国民は戦後社会の国民より考えが浅はかだったと言う事は出来ないと思うのです。それは、私たち日本人も過去に経験して来ていると思うからです。
社会の窮状を救う為にと、政治家があまりに性急に自己の思い込みを推し進め、国民の将来への心配を煽るが如き政治手法に付いては、十分な注意が必要ではないかと考えるのです。
戦後の民主主義の世界で、自由主義社会に暮らす私達は、とても豊かな生活を享受してきましたが、そうした世界の豊かさにもあちこちで綻びが見えて来ています。
そうした時ほど、政治に対する国民の関心と牽制が重要になるのではないでしょうか。
今の政権政党の構成議員のイデオロギーを考えると、とても幅が有りますが、其の多くが元々社会主義志向の強い議員だと思われます。ところが、今の政治塾出身の野田総理大臣は、どう言う分けか、戦後の強い保守政治の流れの中にある自由民主党に、自らの主張を翻して消費税の増税だけで合意したのです。
また同時に、多くの国民の懸念を他所に、福井県の大飯原発の再稼働に踏み切りました。民間事故調の黒田委員長をして「世界の先進国の考え方と違った方向性を出して来たと言う点で、国の信頼のメルトダウンが起きているのでは」と言わしめています。
更に、ある日の関西電力の副社長の記者会見での発言は「大飯原発の再稼働が今後の全国の原発にとって、とても重要な出来事である」と、全国の停止している原発の再稼働への影響が大きい旨の本音を覗かせていました。
首相本人にとっては、決められない政治と言う謗りに対して、精一杯のリーダーシップを発揮しているつもりでいるのかも知れませんが、国民にとっては、とても的外れな決断に思えてなりません。
政権交代に期待した国民にとっては、今度の、ノーを突きつけたはずの野党との自らの主体性をかなぐり捨てた合意は、紛れもなく有権者への裏切り行為で有り、これを容認するマスコミや報道機関の真意も計り知れません。

国民にとっては、ダメな二大政党の存在自体が悲劇に成り兼ねません。一日も早い、解散総選挙で日本社会に活力を与える新しい人材の発掘が期待されるところです。

2012年6月24日日曜日

与謝蕪村の俳句画から、、

今日の新聞に与謝蕪村の俳句絵が掲載されていた。美の美と言うコラムで、与謝蕪村 無限のポエジーとあった。そこに掲載されている蕪村の俳句絵は逸翁美術館蔵となっており、与謝蕪村が描いた奥の細道画巻の中に描かれているものや、これも、北村美術館蔵とある「鳶・鴉図」と言う重要文化財指定の紙本墨画淡彩二幅が乗せられていた。
私は、俳句については門外漢であるが、俳句に添えられている絵に興味を覚えた。それは、いずれも長閑かでユーモラスなタッチで絵が描かれていて、日本の昔からの絵の中に、現在の日本の漫画ブームのルーツがある様な気がしたからだ。                                     
私達は、昔、学校の教科書に出ていた「鳥獣人物戯画」について、日本の漫画のルーツを感じたものだが、与謝蕪村は江戸中期に俳人としての名声と共に、俳句画と言う世界を確率した人物と書かれていた。解説では、松尾芭蕉を敬いつつも、その模倣になる事を良しとしなかったとと言う。
その、与謝蕪村について少し調べて見ると、先ほどの俳句絵を所蔵している逸翁美術館と同じく、私が住んでいる地域のすぐ隣の市、池田市に関わる記事が目に付いた。
池田市には、「呉春」と言う地酒が有り、昔から通には好まれる有名な地酒と聞いている。この呉春というのは与謝蕪村の弟子の俳号で、昔、この池田の地を呉羽の里(くれはのさと)と呼んだ事から、称した名との事である。そこには、晩年の蕪村を、池田と京都を往復しながら最後まで支え続けた人だと記されていた。
意外な所に、与謝蕪村と近くの池田市の関わりが有る事を知る事が出来た。
池田市にある逸翁美術館は阪急電鉄や宝塚歌劇の創始者である、小林一三氏が創設した美術館で、私も一度訪れた事がある。そして、今の176号線の宝塚から川西を経て猪名川を渡ると池田市に入るが、手前の猪名川にかかる橋の名前は呉服橋(くれは橋)になっている。




2012年6月22日金曜日

鼓が滝のグリーン・マーケット

夏至の翌日の今日、台風と低気圧に伴う大雨が通り過ぎて、久しぶりに夏を思わせる強い日差しが顔を出した。外に出ると以外に風が涼しく、外気は20度そこそこしか無い。
この前から、ベランダの花が次々に終わって寂しくなっていたので、雨が上がったら花を見に行こうと話していた。
今日は、能勢電鉄の鼓が滝駅に近いグリーンマーケットと言う、比較的大きな園芸店に向かった。何時も訪れる山本の園芸センターよりも、花の種類は多いのかもしれない。
朝が早かったので、駐車場も余裕で、奥さんが花々を見繕っているあいだに、私は綺麗な花を写真に収めていった。

(大きく育った茄子)
ここは、野菜の苗も豊富に品揃えしていて、きゅうりや茄子、ミニトマトなどの苗が、びっしり置かれていた。若い男の店員に野菜のことを尋ねると、丁寧に説明してくれたが、「小さな一苗がこんなに大きくなるんですよ」と、近くのプランターを指差して「ここまで育つまでに、この肥料が二袋は使います」と言う。それに、有機肥料を使うので、結構虫が寄って来るとの話だった。
(きゅうりの可愛らしい花)
プランターも高さが50センチに、径も40センチはあるかと思われる物で育てられていた。事前の知識もなく、きゅうり二苗に茄子二苗、それにミニトマトと、買って帰るつもりでピックアップしていたが、小さな一苗に一つのプランターがいると聞いて、よく考えてからにしようと顔を見合わせた。プランターの他に、野菜用の土に虫除けの粉、それに野菜の為の肥料を手当しなけれがならない事が分かった。もう少しで、ベランダの花の感覚で野菜の苗を抱えて帰るところだった。
しかし、トマトやきゅうりが育つのを見るのも楽しみだと思うので、我が家のベランダでささやかにトライしてみようと思っている。

2012年6月21日木曜日

良い独善と悪い独善


他の人達に影響を及ぼす事の無い個人の思想や考え方は、特に問題にされる事は有りません。しかし、国政に携わる政治家や公的決定に関わる人達は、そうは行きません。その言動や思想信条は、常に公の場に反映されて、結果、多くの人達に多大の影響を及ぼす事になるからです。
それ故、常に自分の考え方や政策については、事前に他の考え方と良くすり合わせ周知して理解を得る努力が重要に成ります。そして決して拙速や独善に陥る事の無いように、心掛けねば成らないと思うのです。
それなら、ちょっと、独善とは何かを見てみますと、最初に、他人に関与する事なく自分の身だけを正しく修める事<「猛士」尽心上から>と有り、その他、自分だけが正しいと思う事、独りよがり、と有りました。本来の意味の「独善」とは、とても好ましいものだと思われます。
この、他の人に関わらず、自分自身の身を正しく処すると言うのであれば、公人にとっても問題は少ないと思うのですが、独りよがりや自分だけが正しいとする独善は、当然多くの問題を含む事と成ります。
極めつけは、政策提案者が「私が責任をとります」と言う、独りよがりな言葉です。政治家と言えども、一人の人間が多くの人々に対して、どんな責任を取ると言うのでしょうか。思い違いも甚だしい独善と言えます。また、今までに政治家が、結果に責任を取ったと言う例を見た事が有りません。
公的な委員会や諮問会議などの席上がよくテレビで映し出されますが、どうしてあんなにも多くの人が必要なのかと思われるほど、多くのメンバーが顔を揃えています。
現代に於ける民主主義の物事の決定プロセスは、やはり、多くの考え方や知見をすり合わせ、結論を導き出す事が最も重要な事ではないでしょうか。
ひと握りの政策提案者が、その政策について十分な理由や根拠を示さず、周囲の納得も得られないまま、拙速に物事を進めようとする手法は、非常に危険な行為と映ります。
特に、たまたま重要な地位に付く事となった個人が、その地位を利用して、周囲の広範な理解を得ぬまま自己の観念的な思い込みを、強引に実現しようとする行為は、民主主義の決定プロセスとしては極めて危険で最悪の独善と言う他有りません。
更に、自己の政策遂行を正当化する為世界という公の場で、あたかもその政策が内々で多くの支持を得て、実行可能であるかの如く吹聴する行為も、極めて巧妙で汚い手法と言わざる負えません。
  真に重要な事は、多くの人達がその政策を十分納得して支持する事だと考えます。その為には、目先の時間を区切るのでは無く、十分な議論を尽くし、真実の状況を周知して、そこで多くの人々の決済を仰ぐ勇気を持つ事だと思うのです。いずれも、支持を得られていない者同士が姑息に談合しあって、互の駆け引きだけで物事を決めて行くと言う悪習だけは、一掃して行かなければならないと考えます。



2012年6月19日火曜日

Schindler’s List Main Thema

   私のパソコンのiTunsサイトには、10局の世界のクラシック専門ラジオ局をリストアップしていて、何時もその内のどれかの局から、BGM的に音楽が流れています。その中で流されるクラシック曲は、やはり、モーツアルトの曲が圧倒的に多いようです。
今日は、その他に映画音楽ですが、比較的良く流されている曲の中で、私のお気に入りの曲の一つを紹介します。
それは、ボストン・ポップス・オーケストラの指揮者で作曲家のジョン・ウイリアムスの作った「シンドラーのリスト」のテーマ曲です。
1993年にスティーブン・スピルバーグ監督がオーストリアの作家トーマス・キニーリーの小説をもとに映画化し、ジョン・ウイリムスが音楽を担当して、数々の賞を取りましたが、とりわけ、ジョンウイリアムスが担当した音楽は、第二次世界大戦中、ナチスドイツの当時の重苦しい背景を良く表現していて、映画を見た人たちに感動を与えたと思うのです。
  ジョン・ウイリアムスはこの他でも、スピルバーグと組んで多くの作品を残しており、アメリカの映画音楽界で世界的な名声を勝ち得た人と言う事が出来ます。
シンドラーのリストの演奏では、バイオリニストのイッアーク・パールマンの演奏が秀逸ですが、その他、ピアノやギターバージョンにコントラバスによる演奏も聞くことが出来、いずれも素晴らしい演奏に成っています。
私は、イッアーク・パールマンのCDを持っていますが、それは1986~1987年の録音で、彼がとても若い時に収録したJ・S バッハの「無伴奏バイオリンのためのソナタ&パルティータ」です。
1945年生まれの彼が更に円熟味をまして奏でるシンドラーのリストのテーマ曲は、映像の記憶に更なる感動を添えるものとなっているのです。
ジョン・ウイリアムスの作品は1971年に編曲賞を取った「屋根の上のバイオリン弾き」他、映画「ET]やスターオーズシリーズにハリーポッターシリーズなど、多くの音楽賞に輝いています。
この、「シンドラーのリスト」のテーマも、何時までも色あせる事が有りません。


http://www.youtube.com/watch?v=0vay4Kk1-gM (You-Tube)
http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=XWkpC7jmADI&feature=fvwp(You-Tube)











2012年6月18日月曜日

一難去って又一難

   大抵の場合、事態は思ったほど悪くはならないものだ、と言う楽観的な見方があります。今回のギリシャの再選挙も、結果、財政緊縮派の政党が辛うじて多数を占め、ボーナス議席の50議席を得て、緊縮維持派同士の連立政権を目指す方向となりました。
此の事で、ギリシャは引き続きユーロ圏に留まり、欧州連合の財政援助を受けながら、財政再建に取り組んで行く事と成るのでしょう。
今日、月曜日の東京市場の日経ダウも、一時200円高となり、大引けで1か月振りに8.700円代の引けとなりました。
      去年の大震災以来、東京証券取引所の日経ダウ平均は、4ヶ月周期で10.000円台と8.000円台そこそこの高安水準を繰り返し、今回も8.200円台を覗く下値を付けていたのです。私はその日、6月4日の騰落レシオが60%(59.3%)割れと成った事とストキャスティックの水準から、目先の下げは良い所まで来たのではと思っていました。
それに、日本の代表的な上場企業の株価の多くが、一株当たり純資産を下回り、理論的な解散価値以下の水準まで来ていたのです。
  それと、日本の株式市場の売買の担い手は、完全に国内投資家から海外の投資家に移っており、その比率は70%台にも及んでいます。私は特に、仮需と先物で日々上下お繰り返すNY証券取引所の株価水準が気にいりません。と言うのは、NYダウの株価と米国の景気状況は、必ずしもフィットしていないと感じているからです。景気の回復度合いが思わしく無いと言うと、連邦準備銀行のバーナンキ議長が更なる金融緩和の第2弾に出るのではと言って、NYダウは急騰します。また翌日は、雇用指数の発表が思ったほど良く無いと言っては、急落すると言った具合なのです。
つまり、実際の企業業績による株価の上下と言うよりも、日々の金融情勢や、政治的トピックスに株式の先物市場が振り回されて、変動を繰り返している様に思えるのです。そして、そのNY市場に連動して東京証券取引所の株価が上下しているのです。
目先の米国の大きな関心事は、当然、ユーロ圏各国の金融情勢に成ります。そして今は、ギリシャの動向だけでなく、ポルトガルに続き不動産バブルの後遺症に苦しむスペインの金融機関の破綻が問題化しているのです。
欧州中銀は、すかさず、日本円で10兆円の資金援助を決めましたが、それはスペイン国債の金利が危険水域と言われる7%を越える水準まで迫っていたからです。それを放置すればスペイン自体の財務不安に発展するからなのです。
  更に、最近に成って、欧州4番目で、190兆円のGDP規模を持つイタリアの財務状況も、予断を許さ無いと言われています。就任当初、大きな支持を集めた経済学者出身のモンティ首相の緊縮政策に、支持の陰りが見えてきたと言うのです。イタリアの財政懸念の高まりは、経済規模から言って、ギリシャやスペインの比で有りません。
欧州各国を取り巻く金融情勢は、一難去って又一難、と言う状況です。これは当然、欧州や米国を大きな輸出市場とする中国や日本に大きな影響を及ぼす事と成ります。
現在、十分下値に届いたと思われる日本の株価ですが、円ユーロ、円ドルの為替水準と共に、欧州金融当局の財務不安への対応や、米国中国の景気推移への注意深い監視が必要な時期では無いかと思われます。
当面、日本国内の消費税増税に絡む政局も含めて、安心出来ない状況が多すぎる、今日この頃だと感じています。


2012年6月16日土曜日

「由らしむべし知らしむべからず」

  今日、政府は福井県の大飯原発、3,4号機の再基働を正式に決定すると言う。地元の町から了承が出て、野田総理が国民に向け直接その必要性を訴える事で、再稼働の決定を行うとした福井県の西川知事が、県議会の一任の下政府に再稼働の承認を伝えると言うのです。
同じく国政では、増税の前提となる消費税増税の為の諸政策を、ほとんど棚上げし議論を先送りする事で、増税の決定だけが与野党で合意される方向となっています。
私達が、これらの国民にとってとても重要な政策の決定に対して、ネガティブな反応を見せる事は本当は、間違いなんでしょうか。
ここに来て、NHKや日経の紙面なども、これらの政策決定に対して比較的冷静と言うか、概ね既定路線の様に受け止めているのか、事態に対してとても寛容な態度に思えるのです。
NHKの報道内容やキャスターの口振りからも、消費税の増税は当然で夏場の電力需給の為には原発の再稼働は致し方ない無い、と言わんばかりのニュアンスが伝わって来ます。
  私達一般の国民の、素朴な懸念は取るに足らない事で、大義の為に政府が決断する事こそが正しい事なのでしょうか。
経済事象や社会科学にとっては、明確な解はほとんどの場合あまり期待できません。其処には、幾通りもの導き方があって、何が正解かは、実は正確に規定出来無い事が多いからです。
以前から、日本の総理大臣が1年毎に代わって、対外的にも恥ずかしいと言う風潮が広がりました。その為、国政の能力に疑問が出ても、対外的な体面を気にして、あまりに短い期間に首相をコロコロ変えるのは、如何な物かと言うマスコミ論調が幅を利かせる様になったと思います。
同じ様に、国会がねじれていると言う理由で、国政が停滞して「何も決められない政治」が問題だとする風潮も、これまた、メディアやマスコミの論調で広がって来ているのです。
国際的な体面の問題で、国の総理大臣の首が長らえる理由となるのでしょうか。能力に疑問符が付き国政にとってネックと成る事が予想される場合は、その就任経緯が問題なのであって、期間の長短で考えるのは間違いだと思うのですが、如何でしょうか。
  それと同様に、決められないからと言って、何でもかんでも必要な論議を棚上げして、結論だけを先行決定する事が、正しい決め方とは思われません。
  聞くと所によると、政府は、17日のギリシャの総選挙で緊縮財政反対派が優勢になりユーロ圏の経済的動揺が高まる事で、一気に大詰めに来ている消費税増税案の党内の支持を取り付けたいと考えているのではと言う人までいるとの事です。
日本の民意は、元々伝統的に「長いものに巻かれろ」と言う考え方で日本人のDNAの中に書き込まれて来たと思います。
それに付け込み、「由らしむべし、知らしむべからず」を現代に持ち込もうとする浅薄な職業政治家達を、私達の目線で確り選り分けて、次回の選挙に備えなければと考えます。



2012年6月15日金曜日

CAT7のLANケーブル

  新しい、何かを更新する度に目の前で、とんでもない変化が起こっている。今日の変化もビックリの一言である。
先日来、PCの左右奥に配置した、JBLの卓上スピーカー、CAS-33の慣らし運転を行っているが、インターネットの無線ブロードバンド・ルーターを、新しくNECのAterm WR8700Nと言う機種に買い替えたついでに、モデムとルーター間のLANケーブルも新しいケーブルに買い換えました。
以前、部屋の家具の模様替えをした途端、インターネットの無線ランの受信が不安定になったのです。それまでのルーターがNEC製だった為、NECのサポートセンターにアドバイスを求めた所、保証は出来ないが今迄の物より最近の機種の方が受信の安定性があると聞いて、NECで上から3番目程の現行機種のブロードバンドルーターを導入しました。
その時、気が付いたのですが、ADSLモデムと無線ブロードバンドルーターを繋いでいるLANケーブルの外側の被服が硬化していて、ひび割れそうに成っていました。それは、6年も7年も前に回線業者からのレンタルしたADSLモデムに付いて来ていたLANケーブルだったのです。
  オーディオ誌などを見ていると、オーディオ用のLANケーブルと言う物が各社から販売されていて、それも1mの物で1万円~3万円ぐらいする製品がざらに売られています。オーディオ業界と言うのは、何時までも懲りもせずバブルを引きずっている業界だな、と言う感想を思っていました。
  私は、取り合えづ、近くの家電量販店の店頭で、今までとは違って柔らかで取り回しの良い900円程のLANケーブルを買って来て、古いものと取り換えました。
  所が、そのLANケーブルに取り換えてインターネット・ラジオを受信した所、それ以前の音声受信とは明らかな違いが感じられたのです。
協和電線産業と言う電線メーカーのカテゴリー6のHarmonetと言う製品で、此れも、モバイルコンピューティングシーンでの使いやすさを追求した製品で、ブレイドコーティングケーブルを使用した全く新しいスタイルの製品と謳っていました。 カテゴリー6は従来のカテゴリー5eと比較して、ツイストペア間のノイズ干渉に強く、伝送信号の損失が少ないと記されていたのです。
  所が、インターネットオーディオの情報を検索していると、やはり、音楽や映像の受信にはカテゴリー7の方が勝っていると言うのです。そこで今度は、SANWASUPPLYと言うメーカーのCAT7のLANケーブルをネットのAmazonで購入しました。0.6mの製品が1.080円ととても安かったのです。
  LANケーブル内の信号線を複数本束ねるとギガビット以上の通信の際、お互いが干渉しあって著しく性能が低下して、エイリアン・クロストークと言う通信エラーを発生すると言うのです。
このSANWASUPPLYのCAT7の製品はケーブル内の線にエイリアン・クロストークを防ぐ2重シールドの対策が施されているとの事でした。それは、CAT6の2.4倍の伝送帯域である600MHzをクリアーしていて、帯域が広いほど高速伝送が可能になって、データーエラー防止に効果があるとされていました。
  その他にも、次世代の10Gbpsに完全対応しているとか、外部から侵入する様々な妨害電波を防ぐ対策が施されていたり、プラグは金メッキシールドプラグの採用などを謳っていました。
  夕方、Amazonから届いたそのLANケーブルは、協和電線のCAT6とは違って、ケーブル自体が少し硬く出来ていました。
  早速、CAT7のケーブルに繋ぎかえてインターネットのLinn Radioを受信すると、従来とは明らかに違って、オーケストラの響きの間が詰まって、オーディオ的に三段階ぐらいレベルが上がったと感じるほどの響きが聞こえて来たのです。それは、大袈裟では無く、結果は劇的な程大きな変化に感じられました。
  ADSLモデムと無線のブロードバンドルーターの間に0.6mのCAT7LANケーブルを繋いだだけで、始めはどれ程の効果があるかと懐疑的だった思いが、それを完全に打ち消す結果が出たのです。
  無線通信などの電気的な専門知識に疎い私には、正直、理屈はちんぷんかんぷんで分かりませんが、スピーカーから奏でられる音声の変化についたは、40年来の聴覚がオーディオ演奏の違いを聞き分けられると、自負しています。

2012年6月14日木曜日

プティクロワッサンの店

  先日、Yahooを覗いていたら、地域の情報で美味しいパン屋さんがあるというBlogの書き込みを見つけた。それは、宝塚の山本にあるル・クロワッサンと言うお店で、私が居るつつじヶ丘から車で10分そこそこの所にあった。たまに、そこは通った事がある道だったが、特別、気に留めていなかったので見逃していたようだ。
  早速、偵察がてら覗きに行った所、外側にテラス席もあって、店内も人が入っている。奥さんが中でパンを物色している間、私とアンディーは外で待っていたが、パンの美味しい匂いをさせながら奥さんが包みを下げて出てきた。
  私の好物のアンパンやメロンパンと一緒に、この店で一番好評のミニクロワッサンを10個買ったら、次回に5個プレゼントのサービス券をもらったと、上機嫌で車に乗り込んで来た。
  
  
今日は梅雨の中休みで急に暑くなっっ為、そのル・クロワッサンからそう遠くない所にあるゴルフショップに、ミズノのバイオギヤと言うクールタッチのインナーシャツを買いに行きがてら、ル・クロワッサンに、そのサービス券を持って立ち寄った。
  大体、普段から食べ過ぎで、又、ついつい余分なものを買い込んでは間食をするものだら、懸案のダイエットの実は、全然上がらない。
  内の奥さんもパンを焼くのだが、もっぱら朝食用の食パンやロールパンが主で、手間のかかる菓子パンは、孫たちに食べさせる時や人から頼まれないと焼きたがらない。
しかし、確かにそのプティクロワッサンも、その他のメロンパンやアップルパイ風のお菓子パンなども、美味しく焼けていいて、今後も足が向きそうだ。京都や大阪市内などの京阪神にチェーン展開しているお店との事で、近くに美味しい店を見つけると、夫婦ともにダイエットがピンチに成りそうだ。



(朝の散歩で見つけた百合の様な花?)