2011年4月24日日曜日

一日、クラシックの日

 今朝6時過ぎに目が覚めた。昨日から娘と孫達が泊まりに来ていて、リビングに続く和室で雑魚寝をしている。ボリュームを下げて、テレビをつけると、たまたま、NHKのプレミアムが掛かっていて、聞きなれた、ベートーベンの第9の演奏が流れてきた。番組情報を見ると、東日本大震災チャリティーコンサートで、「特選オーケストラ・ライブ ズービン・メータ 希望の響き」という番組をやっていて、ズービン・メータがNHK交響楽団を指揮していた。4月10日の東京文化会館での収録との事だ。ベートーベンの第9の演奏は年の瀬の12月に聞くことが多くて、めったにこの時期テレビで放送される事も少ない。しかも、ズービン・メータが指揮する演奏は久し振りに見た。私のお気に入りのレコードで、若い頃のズービン・メータがウイーンフィル・ハーモニーを指揮するマーラーの交響曲第2番ハ短調「復活」は、何度も何度も聞き返して、ジャケットが擦り切れそうになっている。ジャケットにはメータの指揮する様子が載っているが、今朝の第9を指揮するメータはすっかり白髪になっていた。それでも、その容姿は俳優を思わせる面立ちで、しなやかな指揮振がかっこ良かった。
 遅がけに、起きてきた孫達は、母親にせかされながら公文の宿題に取り掛かり、ひとしきり遊んで、昼食後には家を出た。私も家内の買い物に付き合うので車を出すと、今度は車のFMラジオからショパンのピアノ協奏曲第1番が流れてきた。とても良い軽やかなピアノ演奏で、運転しながら聞き入ってしまった。奥さんの買い物中も、助手席で昼寝しているアンディーと一緒に最後まで演奏を聞くことが出来た。ピアノは、ユリアンナ・アブデーエワというピアニストで指揮はシャルル・ヂュボワさんの、これもNHK交響楽団だった。ショパンが終わると、今度はバイオリン協奏曲で、それも、ベートーベンのバイオリン協奏曲ニ短調「作品61」が続けて始まった。これは、私の大好きな協奏曲で、ハイフェンツとアンネ・ゾフィー・ムターのCDを持っていて、いずれも優劣つけ難い演奏だと思っている。
 マーケットでの食材の買い物とリビングのダウンライトの電球を買いにホームセンターに寄る間、ずっと、車中演奏会を楽しむ事が出来た。バイオリン協奏曲は最後まで聞くことが出来なかったが、とても有意義な時間で、今日は朝から、クラシック漬けの一日となった。
 それと、気が付けば、我が家の周りのつつじに沢山のつぼみが付きだして、近じか花盛りの写真がアップ出来そうだ。

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