2012年5月24日木曜日

普段使いの帽子

会社勤めを完全に終わってから、外出時には何故か帽子を被るようになった。理由も、切っ掛けもない。元々、ゴルフをするので、ゴルフ用のキャップは3つほど持っていて、それも、ミズノゴルフの白のキャップで古いものは10年ほど前の物になる。3つの帽子をその時の気分で交互に被っており、たまに奥さんに洗濯してもらうので、古いものでも、そんなによれよれになってみすぼらしく見える物は無い。
勤めを終わってから、外出用のキャップをネットで物色して、2つほど手当てした。最初は、やはりゴルフのブランドで、つばの配色がしゃれているTitleistのキャップとアメリカのカジュアルブランドのPoloラルフローレンのキャップだ。Poloの帽子は、後ろの調節用のベルトが革で出来ていて、薄いベージュの色合いもとても気に入って愛用している。そのうち、外出先のアウトレットで安いアディダスのグレーのキャップが加わった。
ネクタイを締める事が無くなり、毎日が普段着のカジュアルな服装になって、そのうち、帽子を被らずに外出する事に、だんだん違和感を持つようになった。
丁度そのころから、頭の髪が少しずつ薄くなるのを感じていた。最初は、亡くなった親父を見ていたので、自分がまさか髪の毛がうすくなるとは想像もしていなかった。どうも、私は母方の遺伝子を受け継いだらしい。それでも、今の年から恋愛する分けでもないので、髪の毛が薄くなる事に何の感慨も持たなかった。
そして、この冬、夏冬毎日被っている帽子がだいぶくたびれて来たのを感じていた奥さんが、しきりに新しい帽子を買うように私に勧めた。そこで、初めて冬用のハンティングを購入してみようと思い立った。黒のスエードのニューヨーク・ハットと言うブランドで、手に入れて被ってみると、とても暖かく感じた。キャップよりも被りが深く頭全体を包み込むような感触で、とても気に入った。
ハンティングと言っても調べてみると、ずいぶん多くのメーカーが有り、英国製のハリスツイードの生地で作り込んだ製品などは、イタリヤ製のボルサリーノブランドと共にとても高価な品物が多かった。
この冬、もう一つグレーのへリンボンの安いハンティングと合わせて交互に着用して、頭の寒さをしのいだ。
春になって、冬用の帽子は、奥さんが中に新聞紙を丸めて丁寧に箱に直してくれて、又、何時ものキャップを被って、先日、娘宅に孫の顔を覗きに寄った所、思いがけないプレゼントが待っていた。
6月の父の日のプレゼントにと、娘夫婦買ってくれていた、キャロウェイの夏のゴルフ用ハンティングを、前倒しでプレゼントしてくれたのだ。
現役の時のネクタイとはいかないが、外出時の気分によって、選んで着用する数の帽子がそろった。リタイヤ後のちょっとしたおしゃれの気分を楽しんでいる。

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