2011年11月28日月曜日

もう一度松江城へ

  今回の自動車旅行の目的だった、安来の足立美術館での観賞を終えて、私達は、境港に向かう事にしていた。方向としては、9号線で米子まで戻り、米子の市内を北に向かう事になる。米子市内を北に抜けると、海沿いにとても良い道が境港方面に向かって一直線に伸びていた。
 NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」で一躍人気に成った、境港の水木しげるロードに立ち寄った後、本当は、島根半島の東の先、美保関町まで足を伸ばすつもりだった。ところが、昨日の岩風呂で地元の人から、松江城の堀川めぐりを勧められた事で、計画を変更して境港から中海の北側を松江城へ戻る事にした。
 腹ごしらえも兼ねて、境港の水木しげるロードに立ち寄ったが、そこは、私達には場違いのスポットだった。なにか、ドサクサに、妖怪漫画にかこつけて、とってつけた様な店が並び、それも素人の手による儲け主義が顔をのぞかせて、がっかりした。
 早々に、境港を離れ、中海の北側を西に向かうと、ナビの案内で、左右が海の細い真っ直ぐな道に出た。水際のすぐ傍を走るので、まるで海の中を走っているような感覚で、とても綺麗な景色だった。
 最初の目的地の出雲大社へは、9号線と山陰道の高速道路で一気に米子ICから出雲ICに向かい、出雲大社へ、そこから、松江市内には宍道湖の北側の湖岸を走って松江城に、9号線沿いの安来からは中海の東側を走って境港、境港から中海の北側を松江市内に戻るルートを走ったので、トータルで、宍道湖と中海を逆S字で走った事に成る。
 2時に松江城の堀端に戻って来て、早速、堀川めぐりの船の切符を買った。アンディーもゲージに入れて乗船。怖がる事も無く、ゲージの隙間から興味有りげに覗いていた。
 40分ほど掛けて、内堀から市内を通る外堀に出て、お城の周りを巡って帰ってくるコースだ。幾つも堀に掛かった大小の橋をくぐり、橋げたが低い場所では、遊覧船のホロを下ろして、下をくぐった。遊覧船は、底の浅い和船の造りで、今の時期は船の中にコタツが入っていて、冬支度になっている。
 白壁が続く武家屋敷や小泉八雲の記念館の傍を通り、帰りの外堀から内堀に入ってくると、船の中からお城の天守閣を望む事が出来た。船の中では 船頭の安来節も飛び出し、ご当地の風情を感じる遊覧であった。
 帰りに島根の物産館にもう一度立ち寄ってから、宍道湖大橋を渡り、宝塚に向かう帰路に着いた。午後4時を過ぎていたが、この時初めて、通り雨に会った。其のおかげか、米子道に入って、奥さんが、薄暗くなる前の大山に虹を見つけて声を上げていた。
 帰り道に蒜山SAに立ち寄ったが、その後も帰路は順調で、7時半過ぎに自宅にたどり着いた。
 22日の朝、7時半に家を出発して、23日夜、7時半に帰宅すると言う、行程730キロの秋の小旅行を、無事帰ってくる事が出来た。

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