2011年11月25日金曜日

松江城と城下町

 出雲大社の参拝を終え、県道431号線を東に暫く走ると、右手に島根ワイナリーと言う施設が見えて来た。そう言えば、途中、葡萄畑を見掛けた。以前、山梨方面に旅行した時、甲州の葡萄畑を見掛けて以来だった。
 ワインの試飲販売やバーベキューハウス等を併設していて、相当広い施設に、次々と観光バスが入って来て、団体客で賑わっていた。私達もアンディーを車で留守番させ中に入った。奥さんは次々にワインを試飲して回るが、グラス一杯のワインで顔が真っ赤になる私としては、そう言う分けにはいか無い。
 奥さんが、土産用に買い物をする間、アンディーを車の外に出して風に当てながら待った。
 そこから、東に向かって車を走らせると、宍道湖の湖畔沿いの道に出た。奥さんが、前もって買っていた「るるぶ」の情報誌では、湖畔沿いに野鳥の観察が出来るフォーゲルパークと言う施設や県立のフラワーガーデンと思われる、イングリッシュガーデンと言う立派な施設がある。
 私達は、休憩も兼ねて、そのイングリッシュガーデンを訪れた。綺麗に手入がされた施設で、バラやハーブが植えられ、施設の奥は、宍道湖岸に面していて、ベンチから湖面が日に照らされた景色を望む事が出来た。
 そこを後にして、当世風のホテルが立ち並ぶ松江しんじこ温泉街を左に見ながら宍道湖の湖岸を通り過ぎて松江市街に入った。ナビの目的地は松江城をセットしていて、中心街を進み官庁街を過ぎると、前方にお城が見えてきた。
 私は現役の頃、四国の松山に勤務した事があり、現地に着任した折、タクシーの中から松山城を見てホッとした時の気持ちを思い出した。
 地方都市のお城を囲む市内の景観は、昔の城下町の趣を残していて、以前から好ましい感じを持っていた。
 松江城を囲む堀の側に有る島根県物産観光館の駐車場に車を停めて、二番目の目的地である、開府400年の松江城の見学に向かった。
 松江城は、1607年(慶長12年)関が原の合戦以降、浜松城主だった堀尾吉晴が築城し、京極氏を経て徳川家康の孫の松平直正以降は、幕末まで親藩の松平氏が城主を務めたお城との事です。石高は18万6千石で雲州藩とも呼ばれた。そして、明治維新まで一度も戦乱に巻き込まれた事の無いお城として、今日に至っていると説明されていた。私達夫婦がお城に登るのは、随分以前に熊本城に立ち寄って以来になる。
 天守閣自体はこじんまりしていて、それほど威容を示す物では無かったが、宍道湖を望む天主からの眺めは、美しい眺めだった。アンディーも持参したゲージに入れて天守閣まで連れて上った。
 当日は天気も良く、安来の宿に向かう迄、市内の主だった町並みを見ながら堀端までの町歩きで時間を過ごした。

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