2011年9月18日日曜日

医者知らずのアンディー

   11歳半になっている、我が家のアンディーの体調が優れない。3~4ヶ月前から、水を飲むと、飲んだ水が気管に入った時に咽る様な仕草をするようになっていた。いつも予防注射などを受けに行く箕面の動物病院で、先月も見てもらったが、そこの獣医は動物に対して自然体で、ことさら過剰な治療をしない事を信条にしている医師で、後ろ足を触って、両膝のお皿が自然脱臼していると言う診断の他には、水を飲むときに咽るような仕草については、たまに、水を飲むのが下手な犬もいるんですと言う以外、特に何も説明がなかった。
 水を飲む度に、この苦しそうな仕草がだんだん強くなって、昨日は水を飲んだ後、夕方食べた食事を吐いてしまった。
 これは、もう様子を見ている場合ではないと、自宅近くの、比較的出来て新しい動物病院に連れて行った。私なりに、問診に備えて、ネットで症状を検索して予備知識を持って行ったが、その動物病院の先生は始めて来院した私達にとても細かく丁寧に診断を説明してくれた。
 まず、嚥下(えんげ)障害と言って飲食物を飲み込む事に問題があるのか、それも、咽頭部分に腫れや腫瘍などの問題があるのかを、段階的に検査して、処置を考えなければならないと説明してくれた。レントゲンの結果は、右の肺に誤嚥(ごえん)と言って、水や食物が間違って入り込んだ可能性が示された。しかし血液検査の状況は、幸い、ほとんどの検査項目で異常は見受けられないと言う。しかし心臓が、平均より一回り肥大している事と、多少なりとも、気管から肺に過去の誤嚥の可能性が伺われるので、まづは、抗生物質を10日ほど飲ませ、症状が改善しないようであれば、それから、喉の内視鏡検査を考えましょうと提案された。喉の奥を見ると言う事は、犬の場合、当然麻酔を施しての検査と言う事になる。
 今日は、6年前に12歳半で無くなったリズの命日になる。私の誕生日を待って、その翌日、外出先の車の中で心臓麻痺で亡くなった。
 リズは、まだ若い頃、乳房の癌と診断されて、その切除手術を二回も受けた。3キロに満たない小さな体で、麻酔を伴う手術は極力受けさせたく無いと思ったが、良性でも癌は切除したほうが良いと進められて、医師に任せた。おかげで、リズは12年半の寿命を全うし、あっけなくも綺麗な最後だったと思っている。
 医者知らずと思っていたアンディーが、いつの間にか10歳を越え、足元が覚束なく成っていた。特にショックだったのは、今日のレントゲンに、アンディーの前足が映っていて、間接の受け皿が摩耗でなく成っていると言われた事だった。
 普段から、あまり歩きたがらないはずだと思った。リズが逝った後、私達夫婦を慰めてくれたアンディーの、この先の頑張りを、支えていこうと思っている。

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