今朝、朝食を済ませて和室のパソコンの前に座ると、背中からかすかに金木犀の香りが漂ってきました。何時もは、一番先にキッチンの勝手口を出た所の金木犀から、香りが入ってくるのです。まだ黄色の花が付いているのを見かけていないので、何処から来ているのかと、ベランダ越に南の角にある大きな金木犀を見に行きました。
目を凝らして丹念にさがすと、下の方の奥の枝に、ちらほら黄色い花が付いているのを見つけました。空気が涼しさを増して来るこの時期、最も秋を実感するのが、朝のつめたい空気の中に漂う金木犀の香りだと思うのです。
さて、此の所、長年愛着を持って乗ってきた愛車オペル オメガ MV6ワゴンの、あちらこちらに不具合が出てきました。車検後の1年点検で、エンジン下から少量の液体が漏れていていて、何度か原因を調べてもらいましたが、如何もはっきりしません。まずエンジンオイルとミッションオイルの滲みを突き止め、13万の費用を掛けてシールドしました。しかし、その後も少し時間を置くと少量の液体の漏れが確認され、不具合の完全な修理は出来ていませんでした。
ヤナセの担当者によると、ラジエーターのプラスティック部分にかすかなひび割れが有るとの事です。今回の検査でも、原因を特定する為ラジエーター内部に水圧を掛けると状況を更に悪化させる可能性がある事と、ラジエーターの交換には更に10数万の経費が掛かるとの見積もりが出されました。検討の結果、漏れ自体がごく少量の為、そのままで状況を見る事にしました。
しかし、走行中のATミッションの変速の滑りはATミッションユニット本体を交換するしか無いとの判断が伝えられました。これは、自動車にとって大手術に成ります。まず、50数万円近いATユニット本体をドイツのメーカーに発注して、届いてから10数万の工賃を掛けてATミッションの積み降ろしの交換作業を行うのです。
大体、そこまでして車を乗り継ぐ人が少なくなっている今、メカニックの技量にも不安が付き纏います。油漏れのシールド一つに手古摺る様では、「何おか言わんや」なのです。
昔の車は、それ自体が機械の塊の様なもので、全て分解して油で洗い、再度組み立てると言った作業が中心だったと思うのです。ところが、最近の車は、其々の基幹部分が電子化されていて、それもユニット化されてい為、昔のように分解して不具合の部分の部品を交換すればいいと言う分けにはいかなく成っているようです。加えて、去年の車検から1年しか立たないのに、今装着しているバッテリーのデーターが、交換時期を示していると言うのです。
クラシックカーを整備しながら長年乗り続けている人の事が紹介されますが、それには大変な労力と経費が掛かるのが分かります。
私の車遍歴は、24歳の時のゴールドのホンダN360の新車を皮切りに、颯爽と新婚旅行に出かけた日産サニークーペ、長男が生まれた時乗っていたツートンカラーのいすゞベレット、徳島ナンバーでラリー塗装の三菱コルト、初めての転勤先で買った中古のトヨタカローラ1600と、中古車を乗り継いで、憧れのスカイライン1800の新車を思い切って購入しました。以降、大阪に帰って2000CCのブルーバードsssから、3リッターの日産マキシマへ、バブルの絶頂期には千里日産の支店長の勧めで、4リッターのJ・フェリーにも乗りました。そして、偶々、オプションの現金化と言う臨時収入で、2002年に現在のOPEL OMEGA MV6ワアゴンへと乗り継いだのです。
家族全員で乗る車と考えてのワゴン車でしたが、長男が独立し間もなく娘も嫁いで、夫婦二人の車に成って10年が過ぎてしまいました。
拘って装着したミュシュランのタイヤ プライマシー LCの静粛性と乗り心地にも助けられて、今までに無い満足感を得る走りの車でしたが、現役引退と言う私にとっては嫌な決断の時が来たのかと、とても寂しさを覚えているのです。
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